■ 散々なシーズンになった降格1年目の新潟クラブ史上初となるJ2降格を喫した新潟は「1年でのJ1復帰」を目指したがJ2でも低迷した。磐田の黄金時代に監督を務めた鈴木監督を招聘して巻き返しを図ったもののエンジンがかからなかった。25節から6連敗を喫するなど一時は19位に転落した。J1昇格どころか、J3降格の危機を迎えたが、31節から9試合負けなしとV字回復を果たした。何とかJ2に残ることは出来たがまさかの16位。大きく期待を裏切った。
「1年でのJ1復帰」に失敗して2019年は降格2年目となるが片渕監督の続投は決定している。シーズン途中に監督に就任すると9試合負けなしとチームを蘇らせた。近年の新潟は監督選びで苦労しており、期待を込めて招聘した監督がことごとく結果を出せずに短期間でチームを去っていることを考えると「続投」というのは賢明な判断と言える。片渕監督になってからは15試合で7勝5敗3分けという成績だった。
心配されるのは最初からチームを率いるのは初めてになる点である。シーズン途中での監督就任となると時間も限られて、やれることも限られるが、最初からチームを率いる場合、準備のための時間がたくさん用意される。これまではいろいろなことを考える余裕がなかったのである意味では目の前の試合に勝つことだけに集中することが出来たが来シーズンは総合的な判断が必要になるケースも増えていくだろう。