■ ブレイクを期待したい選手右SB/WBの選手でブレイクを期待したい選手というと五輪代表のDF藤谷(神戸)になる。突出したスピードを持っており、定期的に五輪代表にも召集されているSBの逸材になるが、神戸でポジションを確保することは出来ずにいる。高いポテンシャルを発揮しきれていないが同ポジションのライバルだったDF高橋駿(神戸)は例の不祥事の影響なのか、「退団濃厚」と報じられている。大きなチャンスがやってきた。
ただし、DF初瀬(G大阪→神戸)の加入が確定している。DF初瀬は左SBでもプレーすることが出来るが、DF藤谷とDF初瀬は年代別代表でもずっと右SB/WBのポジション争いを繰り広げてきたライバルになる。「どちらがリージョ監督の要求に応えるプレーが出来るのか?」は興味深いが、ベテランのDF三原雅が引き続いて右SBのポジションを死守することもあり得る。DF三原雅という存在は決して低い壁ではない。
G大阪はユース出身で生え抜きのDF初瀬が流出したが大きなマイナスになるとは思えない。幸いにしてSBの層は極めて厚い。トップチームではDFオ・ジェソクとDF米倉が右SBのレギュラーを争っているが、前橋育英高出身で高卒ルーキーのDF松田陸がG大阪U-23で出場機会を得ている。G大阪U-23ではCBでプレーする機会が多くなっているが175センチとサイズに恵まれていないので「右SBがベター」と言える。
DF松田陸は身体能力が高くてCBも問題なくこなせるほど守備力が高い。G大阪U-23でも低調だったDF初瀬よりもサポーターの期待を集めていた。U-19日本代表入りも大いに期待したいがさらには「大学屈指の右SB」と評価されているDF高尾(関西学院大)の加入も決定している。DF高尾は攻撃力が評価されているが180センチと日本人のSBとしてはサイズにも恵まれている。一気にブレイクする可能性を秘めている。