■ 秋以降に失速したFC東京秋以降に大失速した広島とは対照的に秋以降に快進撃を見せたG大阪は勢いに乗った状態でシーズンを締めくくることが出来た。一時は「J2に降格する可能性が高い。」と言われていたが9連勝は鮮やかだった。最終的には9位だったがかなり余裕を持った状態で「J1残留」を決めることが出来た。17節が終了した時点でクルピ監督をあきらめて宮本監督に再建を託したが「監督交代は大成功だった。」と言える。
秋以降のG大阪の快進撃は今シーズンのJ1のトピックスの1つに挙げられるがベテランのMF今野が復帰してきたのが大きかった。長谷川監督のときは失いかけていた「G大阪らしいサッカー」を披露して9連勝と突っ走ったが攻守の要となるMF遠藤とMF今野は大ベテランの域に入っているので「来シーズンも秋以降に見せた戦いが出来るのか?」は何とも言えないところである。予想が難しいチームの1つに挙げられる。
FC東京も秋以降に失速した。一時は「ACLの出場権を獲得できるのではないか?」というところまでたどり着いたが秋以降の失速が響いて最終的には6位に終わった。3位以内のチャンスは十分にあっただけに残念な結果になったが2017年は13位だったことを考えると満足のできるシーズンになった。チームの立て直しに成功した長谷川監督はさすがと言える。安定して上位に食い込めるチームを作ることが出来る。
土台は出来た。「今オフにどこまで上積みが出来るのか?」が注目点になるが、攻撃陣のタレント力は他の上位チームと比較するとやや見劣りした。FWディエゴ・オリヴェイラのゴール数が後半戦に入って伸びなかったのも大きな誤算だった。現時点では大きな動きを見せていないが資金力とブランド力を持ったチームなので「違いを出せるスペシャルな選手」を獲得できれば初のリーグ制覇の可能性も高まる。