モンテディオ山形→ 14勝14敗14分けで勝ち点「56」。12位と微妙な順位に終わった山形は11月11日(日)に木山監督の続投を正式に発表した。続投も退任もどちらもあり得る状況だった中、続投という判断が下されたが、この決断については否定的な意見も少なくはないだろう。リーグ戦ではほとんど存在感を発揮できなかったが天皇杯ではベスト4に勝ち残っている。12月5日(水)に行われる仙台戦で勝利したら2014年以来の決勝進出となる。そして、頂点までたどり着いた場合はクラブ史上初タイトルとなる。頂点まであと2つになった。
J2のクラブが天皇杯を制した場合にもACLの出場権は与えられる。2006年には東京VがJ2所属でありながらACL出場を果たしている。前例がないわけではないがACLに出場することが出来たらクラブとしては大きな前進である。決勝戦は12月9日(日)に開催されるので元日開催の年とは違って「来シーズンへの準備」が大きく遅れるわけではないが42試合というJ2の過酷なリーグ戦を戦いながらACLにも全力を尽くさないといけないのは大変である。クラブとしては名誉な話になるが両立させるのは不可能に近い。
当然、「ACLの出場権を獲得できるのか?否か?」で補強の動き方も大きく変わってくる。天皇杯の戦いが終わるまでは動きを取りにくい状況になっているが契約満了のニュースが流れたのはMF松岡、DFジャイロ・ロドリゲス、FWブルーノ・ロペス、FWフェリペ・アウベス、GK射庭の5人になる。レフティのMFアルヴァロ・ロドリゲスの契約満了のニュースは流れていないので残留の可能性が高まっている。FWフェリペ・アウベスは19試合で6ゴール。夏に加入したFWブルーノ・ロペスも10試合で2ゴールと低調だった。
最大の注目は34試合で12ゴールとブレイクしたMF小林成を引き止めることができるのか?になる。「完全移籍での獲得に乗り出す。」と報じられているがレンタル元の神戸のアタッカー陣は超・豊富なので完全移籍で獲得できるチャンスはある。新卒の選手ではMF坂元(東洋大)とMF末吉塁(大阪体育大)の加入が確定している。どちらもアタッカー系の選手になる。若い選手が増えており、フレッシュなメンバー構成になりつつあるが、チームの得点源となって15ゴール程度は計算できるストライカーを是が非でも獲得したい。