■ 決勝戦のカードは磐田 vs 東京V今シーズンから新設された参入決定戦は1回戦と2回戦が終了した。J1ライセンスを取得できなかった町田が4位になったので(J2からは)3位の横浜FCと5位の大宮と6位の東京Vが参入決定戦に進出することになったが、1回戦も、2回戦も、どちらも東京Vがアウェイで1対0で勝利して決勝進出を果たした。東京Vは2年連続のプレーオフ出場となるが柱谷哲二監督が率いた2008年以来となるJ1復帰まであと1つに迫った。
「J2のプレーオフは番狂わせが起こりやすい。」と言われているが今シーズンも2試合連続でリーグ戦で下位だったチームが上のラウンドに進出することになった。リーグ戦で上位だったチームは「ホーム開催権」ならびに「引き分けでも勝ち抜け」という2つの大きなアドバンテージを持っているが大宮ならびに横浜FCはアドバンテージを生かすことができなかった。大宮と横浜FCは来シーズンもJ2で戦うことが確定した。
J2のプレーオフは2012年にスタートした。これまでに計19試合が行われているがアドバンテージを持っている年間順位で上だったチームの成績は19試合で4勝9敗6分けとなる。「引き分けでもOK」になるが上のラウンドに進むことが出来た確率は52.6%。この数字は異常ほどの低さになる。J2で3位だったチームがJ1昇格を果たした例は2015年の福岡と2017年の名古屋の2チームのみ。とにかく下克上が起こりやすい。