■ 期待を大きく裏切るシーズンになった。2017年にクラブ史上初のタイトルを獲得したC大阪の前評判は非常に高かった。脂の乗り切った年代の選手が中心となるので「初のリーグ制覇」の大きなチャンスのシーズンだった。前半戦(1節-15節)はまずまずの成績を残したが後半戦(16節以降)はなかなか勝利を手にすることができなかった。33節を終えた時点で12勝10敗11分けで9位。ACLの出場権獲得の可能性も消滅。期待を大きく裏切るシーズンになっている。
就任2年目の尹晶煥監督の退任はすでに確定しており、東京Vのロティーナ監督の就任が有力視されている。再スタートを切ることになったがフォワードの軸であるFW杉本健に対しては浦和が獲得に興味を示しており、攻守の要であるMF山口蛍に対しては神戸が獲得に乗り出している。言うまでもなく、評価の高い選手をたくさん抱えているチームなので今後も流出の噂がたくさん流れてきそうな状況になりつつある。
J2降格が確定した柏や長崎以上に周辺が騒がしくなっているが、C大阪にとって今オフというのは非常に重要である。先のとおり、主力の大半が脂の乗り切った年齢の選手になるが今シーズンは若手の台頭がほぼなかった。「ピークの時期の選手が多い。」というのは裏を返すと「これから先、徐々に衰えていく選手が多い。」ということを意味する。28才前後に主力が集中している状況というのは危険な状態である。