ボールハンター→ ザッケローニ監督が日本代表を指揮していた時代は「バルサ・スタイル」が世界の主流だった。バルセロナのようにボールを保持して攻め込むスタイルのチームが世界中でたくさん生まれたが2014年のブラジルW杯で流れは大きく変わった。ショートカウンターからゴールを奪おうとするチームが好成績を残した。その流れは先のロシアW杯でも続いており、攻守の切り替えの速さを武器に戦うチームが目立った。
ショートカウンターからゴールを奪おうとするならば中盤でいい形でボールを奪い取る必要がある。ボール奪取力の高い選手が重宝される時代になったが現役のJリーガーの中でボール奪取力に長けた選手というとMF山口蛍(C大阪)になる。2017年のインターセプト数はJ1でダントツ1位の30回。2位のFW柿谷(C大阪)とMF青山敏(広島)とMF小椋(甲府)は18回だったので1人だけ異次元の数字を叩き出している。
ボールを奪い取る能力に関してはJリーガーの中では図抜けた存在になっているがWボランチを組むMFソウザ(C大阪)のボール奪取力もJ1有数と言える。MFソウザは攻撃力も高くてプレイスキックやミドルシュートも得意にしているが自らボールを奪ってカウンターの起点になることが出来る。今シーズンの前半は怪我に苦しんだがMF山口蛍とMFソウザのWボランチというのはC大阪の生命線になっている。