ベスト大卒ルーキープレーヤー賞(1位-5位)→ 当然のことながら、J3の競技レベルはJ1やJ2と比べるとかなり下になるので、初年度からJ3の舞台で活躍する大卒ルーキーは少なくない。2017年は14位だったY.S.C.C.横浜は昨オフに7人もの大学4年生を獲得しているが、Jリーグで実績のある選手を獲得しようとしても資金力の問題やブランド力の問題が絡んで難しいチームにとって大学4年生というのは戦力補強を考えたときの重要なターゲットになる。
J1編ならびにJ2編に続いて2018年のJ3のベスト大卒ルーキープレーヤー賞(1位-5位)を考えていきたいと思うが、1位候補に挙げられるのはMF谷口海(盛岡)、DF輪笠(福島)、DF徳元(FC琉球)、FW和田凌(FC琉球)、GK田中雄(SC相模原)、FW武(福島)、MF魚里(C大阪→鳥取)、MF三沢(Y.S.C.C.横浜)など。例年と比べてもプロ1年目から各チームの主力として欠かせない戦力になっている大卒ルーキーは多いと言える。
多数の候補の中からDF徳元(FC琉球)を1位に選んだ。昨オフにDF藤澤(鹿児島)が流出したので「FC琉球は左SBが弱点」と言われていた。Jリーグで実績のある左SBは獲得できなかったので不安の大きいポジションだったが不動のレギュラーとして活躍している。高精度の左足をもっており、DF徳元のクロスからチャンスを作る場面は多い。伸びしろはそこまで大きくないと思うが、J3の左SBの中では屈指の存在である。
那覇西高から城西国際大に進学しているが沖縄県出身なので地元の選手になる。他にはMF知念やMF上門が沖縄県出身の選手になるが他の都道府県以上に地元意識の強い土地柄なので沖縄県出身の選手は大事にしなければいけない。DF徳元の活躍によって弱点になるかに思えた左SBが一転してFC琉球の強みになっている。タイミングのいい攻撃参加が魅力。J3でベストイレブン級の活躍を見せている。