■ GLの3戦目U-19アジア選手権のGLの3戦目。初戦で北朝鮮に5対2で勝利して、2戦目でタイに3対1で勝利して2連勝。早くもGL首位を確定させた影山JAPANは3戦目でイラクと対戦した。イラクはここまで0勝1敗1分け。北朝鮮は1勝1敗、タイは0勝1敗1分けなので、イラクは勝たないと敗退が確定する試合になった。2年前のU-16アジア選手権は準決勝でイラクと対戦して2対4で敗れているので因縁の相手となる。
日本は「4-2-2-2」。GK大迫(広島)。DF石原広(湘南)、DF瀬古(C大阪)、DF小林友(神戸U-18)、DF荻原(浦和)。MF藤本寛(東京V)、MF山田康(横浜FM)、MF久保建(横浜FM)、MF滝(清水)。FW原大智(FC東京)、FW田川(鳥栖)。すでに首位通過を確定させているので日本はメンバーを大きく入れ替えてきたが、GK大迫、DF小林友、DF荻原、MF山田康、MF滝、FW原大智の6人は今大会初スタメンとなった。
ベンチスタートになったのはGK谷(G大阪)、GK若原(京都)、DF菅原(名古屋)、DF三國ケネディエブス(青森山田高)、DF橋岡(浦和)、DF東俊希(広島ユース)、MF齊藤未(湘南)、MF伊藤洋(磐田)、MF郷家(神戸)、MF安部裕(鹿島)、FW宮代(川崎F)、FW斉藤光(横浜FC)の12名。第3キーパーという立ち位置になるGK若原にはまだ出場機会が与えられていない。FW斉藤光は2試合連続ゴールを決めている。
■ 5対0で大勝して3連勝メンバーを大きく入れ替えてきた日本だったが序盤から優勢に試合を進めると前半10分にMF久保建がエリア内で仕掛けてグラウンダーの折り返し。ゴール前にいたMF滝がヒールあたりでうまく合わせて日本が先制に成功する。さらに前半27分には左SBのDF荻原のグラウンダーのクロスからFW田川が決めて追加点を奪った。直前のMF久保建のスルーも絶妙だった。FW田川は今大会初ゴールとなった。
主導権を握る展開になった日本は前半34分にも右SBのDF石原広のパスを受けたFW原大智が決めて追加点を奪った。189センチのFW原大智も今大会初ゴールとなった。スタメンに抜擢された3人の選手がいずれも前半のうちに結果を残した。3対0で迎えた後半はやや膠着した展開になったが後半32分に途中出場したMF斉藤光のCKから189センチのFW原大智が豪快に合わせて4点目のゴールを奪った。
さらに後半40分にはDF荻原のパスを受けたMF斉藤光が決めて5点目のゴールを奪った。高校3年生のMF斉藤光は3戦連発となった。5対0で大勝した日本は3連勝。3試合で計13ゴール。圧倒的な強さを見せて「死のグループ」と言われたB組を首位で通過した。次の準々決勝がU-20W杯のチケットがかかった生きるか死ぬかの大一番になるが10月26日(日)に開催国のインドネシアと対戦することになった。
■ 今大会初ゴールのFW田川準々決勝でインドネシアに勝利したら日本は2大会連続のU-20W杯の出場となる。大きな目標であるU-20W杯の本大会出場まであと1勝となったがGLの3試合は日本の強さが際立った。北朝鮮やイラクは若年層の大会では結果を残してきた国であり、タイもここに来て力を付けているチームである。苦戦もあり得た難しいグループに入ったが3試合で13得点/3失点。「取り越し苦労だった。」と表現するしかない。
メンバーを入れ替えてきた日本はここまで出場機会に恵まれなかった選手が躍動した。先制ゴールを決めたMF滝はようやくの今大会初出場だったがテクニカルなシュートを決めてチームに貢献した。攻撃に関わる場面はそこまで多くなかったが左SBのDF荻原との関係性は良かった。タッチライン際に張って仕掛けるタイプのサイドアタッカーは23人の中ではMF滝のみ。ジョーカー役になれる存在と言える。
FW田川とFW原大智という2トップが揃って結果を出せたのも大きい。FW田川は初戦の北朝鮮戦はほとんど良さを出せず。FW宮代が結果を残しているのでフォワードの軸の座を奪われてしまった感もあるが利き足ではない右足でゴールゲット。その少し前の抜け出しからの強烈なシュートもFW田川らしかった。このチームの不動のエースにならないといけない選手に初ゴールが生まれたのは良かったと言える。
■ 2ゴールを挙げたFW原大智2ゴールのFW原大智は大きなアピールが出来たと言える。189センチの大型フォワードはJ3のFC東京U-23で経験を積んでいるが力強さを身に付けつつある。1点目はFW田川がスルーして相手の守備陣が釣られたプレーにもアシストされたがコース隅にシュートを決めた。自身2点目となったCKからのゴールは豪快だった。今大会はセットプレーからなかなかチャンスを作れていなかったのでCKから取れたのも大きい。
初スタメンとなったDF荻原は2アシスト。アピールに成功した。これまでの2試合はDF東俊希がスタメンで起用されているがここで大きなアピールに成功したDF荻原が序列を覆した可能性もある。前半はどちらかというと抑え気味にプレーしたが後半になるとチャンスに絡む場面が増えて3バックになった後は積極的に前に出て行くようになった。チャンスを与えられた選手が軒並み活躍するいい流れになっている。
守備陣は3試合目にして初の無失点。クリーンシートを達成することが出来たのは良かった。U-16やU-17の頃からずっとCBコンビを組んできたDF瀬古とDF小林友の組み合わせになったがどちらも出来としては良かった。特にDF瀬古は攻守両面で大きな存在感を発揮した。前半3分のバックパスでピンチを誘発したプレーは反省しないといけないが空中戦の強さに加えてフィード面でもチームに大きく貢献した。
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