水戸ホーリーホック→ 昨シーズンまではホームスタジアムに問題を抱えていたのでJ2ライセンス止まりだったが、成績面でJ1昇格のための要件を満たした場合、笠松運動公園陸上競技場の改修工事が実施されることになった。これによって(あくまでも条件付きではあるが)クラブとして初めてJ1ライセンスが交付されることになった。これはクラブとして大きなステップと言える。ようやく本気でJ1昇格を目指せる体制が整った。
クラブにとって積年の悩みが解消されて選手やフロントやサポーターのモチベーションは一気に高まったが35節を終えた時点では13勝14敗8分けで勝ち点「47」。6位の横浜FCとの差は「12」なのでプレーオフ出場はさすがに難しい。プレーオフ出場は絶望的といえるが、昨オフは主力の流出が目立ったので開幕前の評価は非常に低かった。このことを考えると残り7試合となった時点で12位という順位は高評価に値する。
今シーズンから長谷部監督が指揮を執っているがアグレッシブなサッカーを展開している。特に目立つのは積極的な守備になる。新エースのFWジェフェルソン・バイアーノもサボることなく懸命にボールを追いかけてくれる選手なので「前線からのハイプレス」は新生・水戸の大きな武器となった。35試合で39得点/37失点。失点数に関しては上位争いをする町田や福岡などとほとんど変わらない見事な数字になる。