サガン鳥栖J1に昇格して7年目となる。すっかりJ1に定着して「J1の中規模クラブの1つ」という地位を固めつつあったが、27節を終えた時点で7勝11敗9分けで勝ち点「30」。過去最大級の熾烈争いになっているJ1の残留争いの中心の1つになっている。残り7試合となるが、対戦相手は「札幌(A)→湘南(H)→仙台(A)→長崎(H)→神戸(A)→横浜FM(H)→鹿島(A」となる。それまでハードではないが、予断を許さない状況になっている。
今夏は莫大なお金がかけてFWフェルナンド・トーレスとFW金崎を獲得。大型補強を敢行したが、FW金崎は10試合で2ゴール、FWフェルナンド・トーレスも11試合で1ゴールと低調。ゴール量産が期待されたストライカー2人は全く結果を出せていない。期限付き移籍の契約期間の途中で古巣に戻ってきた元エースのFW豊田も6試合の出場のみ。プレー時間はわずか56分のみ。チームを助ける働きはできていない。
来シーズンの所属がJ1になるのか?J2になるのか?は全く分からない状況になっているが、フィッカデンティ監督の立場はかなり微妙である。J2降格となった場合はもちろんのこと、J1に残留できた場合でも退任となる可能性はある。攻撃陣のタレント力はJ1でも上位クラスと言えるが、27試合で22得点のみ。総得点がJ1最少となる。守備重視のサッカーになりがちで、攻撃陣の良さを引き出すことはできずにいる。