アルビレックス新潟→ クラブ史上初のJ2降格を喫したアルビレックス新潟は「1年でのJ1復帰」を目指したが、7節から4連敗。25節からは6連敗。2度の大型連敗が響いて早々に昇格争いから脱落した。31節を終えた時点では8勝17敗6分けで19位。20位の京都ならびに21位の熊本との差が「4」まで接近してJ3降格の危機を迎えたが、32節から3連勝。一気に勝ち点を積み上げて、ひとまず、残留争いからは抜け出すことが出来た。
J1昇格の可能性も、J3降格の可能性も、限りなくゼロに近づいたので、2019年もJ2で戦うのは確実な情勢である。「1年でのJ1復帰」が至上命題だったので何とも不本意なシーズンになっているが、他のチームに先駆けて2019年の準備ができる点はポジティブに考えたい。就任当初は結果を残せなかったが、ここにきて3連勝と結果が出始めている片渕監督が続投なのか?否か?がまず最初の注目点になる。
近年の新潟は「監督選び」で苦労している。2016年は吉田達磨監督、2017年は三浦文丈監督、2018年は鈴木政一監督を招へいしたが、3人とも成績不振でシーズン途中にチームを去っている。フロントを批判する声は大きくなっているが、冷静に考えると新潟というクラブは「J2の中では屈指の人気と規模を誇るチーム」なので、自身のキャリアアップを考えている日本人の指導者にとっては相当に魅力的な環境である。
J1時代の末期の新潟は「万年、J2降格候補の1つ」だったので、指導者にとっては魅力的な環境や条件ではなかったが、J2に降格したことで同カテゴリー内での立ち位置は大きく変わった。「新潟の監督をしてみたい。」と考えている有力あるいは有望な日本人の指導者は少なくないと思うので、しっかりと吟味したい。当然、「片渕監督の続投」というのも悪くない選択だと思うが、ベターな選択をしたい。