■ 2年10か月ぶりの代表召集で・・・。新生・日本代表は9月7日(金)に予定されていたチリ戦が地震の影響で中止になった。貴重なテストマッチを1つ失う形になったが9月11日(火)に行われたコスタリカ戦は3対0の完勝。ポイチJAPANの初陣を勝利で飾った。経験のある選手はほとんど召集せずに国内外の若手主体のメンバー構成になったがスタメンの機会を与えられたMF中島翔やFW南野やMF堂安などの若手が躍動。収穫の多い試合になった。
前半16分にCKから相手のオウンゴールを誘って先制に成功したがその後はなかなかゴールを奪えなかった。前半39分と後半12分にはFW南野、後半14分と後半19分にはMF堂安が決定機を迎えたが決められず。嫌な雰囲気になりかけた時間帯もあったが後半21分にMF遠藤航のパスを受けたFW南野がゴールを決めて大きな追加点を奪った。23才のFW南野は代表通算3試合目の出場で初ゴールを記録した。
FW南野はハリルJAPAN時代の2015年の秋に代表デビューを果たした。10月のイラン戦(A)と11月のカンボジア戦(A)で途中出場しているが、イラン戦は後半43分からの出場で、カンボジア戦も後半41分からの出場だった。この時期に2試合だけフル代表を経験したがほとんどプレー時間は与えられず。以後、一度も代表召集はなかったので2年10か月ぶりの召集だったが代表初ゴールを記録。アピールに成功した。
■ エース候補の1人に名乗りを上げる。第2次岡田JAPANの末期以降、ずっと日本代表を引っ張ってきたMF本田圭は代表引退を正式に表明したわけではないが、カンボジア代表に深く携わっている。「事実上の監督」と言われており、今後、新生・日本代表に関わることは考えにくい。ザックJAPAN以降、ずっと10番を背負ってきたMF香川は4年後のカタールW杯のときは33才。十分に3度目のW杯を狙える年齢ではあるがベテランの域に入って来た。
世代交代が叫ばれる昨今の日本代表であるが「次代の日本代表の顔となる選手は誰なのか?」が大きな注目点になる。今回の2連戦で10番を託されたMF中島翔は「新生・日本代表のエース候補の筆頭」と言えるが、今回の試合で強烈なアピールに成功したFW南野も候補の1人に浮上してきた。カタールW杯のときは27才。MF中島翔とは同学年になるが、これからの4年間が選手としてのピークの時期と言える。
FW南野はサイドハーフでも問題なくプレーできる選手なので「4-2-3-1」も十分に可能なメンバー構成だったが、森保監督は2トップを採用。最近の日本代表はほとんどの試合で1トップを採用しているので「最初から2トップ」というのはかなり新鮮だったが、パートナーのFW小林悠との関係性は良好だった。FW小林悠はそこまで目立たなかったが、FW南野とMF中島翔とMF堂安の良さを引き出すプレーを見せた。
■ 今回は8番を託されたが・・・。今回、FW南野は「8番」を託されたが、言うまでもなく、C大阪というクラブにとって特別な番号である。MF森島→MF香川→MF清武→FW柿谷と受け継がれたクラブのエースナンバーになる。初代のMF森島は8番を背負って2002年の日韓W杯のときに長居スタジアムでゴールゲット。伝説になったが、FW南野は高卒1年目の2013年にJリーグでベストヤングプレーヤー賞を受賞。輝かしいプロキャリアをスタートさせた。
「FW柿谷の跡を継いで5代目のミスターセレッソになるのはFW南野で間違いない。」と誰しもが感じていたが、J2降格が決まった2014年シーズンの終了後にFW南野はオーストリアのザルツブルクに移籍。わずか2年でJリーグを飛び出して欧州に渡った。しばらくの間、8番は空き番号になっていたが、2016年にFW柿谷がバーゼルからC大阪に復帰すると再び8番を背負ってチームの中心として活躍をしている。
C大阪の中で「8番」というのは現・エースから次代のエースに引き継がれる重い番号になっていたが、FW南野が予期せぬ形で欧州に渡ったので儀式が行われないままになっていた。そのあたりのことが心の奥深くでずっと引っかかっていたC大阪のサポーターは多かったと思うが、今回、FW南野が8番を背負って地元である大阪で代表初ゴールをゲット。その姿を感慨深く見守った人は多かっただろうと想像できる。
→ 2008/12/07 【C大阪×愛媛FC】 モリシ ラストマッチ (生観戦記 #19)
→ 2010/05/16 【C大阪×神戸】 シンジ 旅立ちの日 (生観戦記 #4)「8番」というユニフォームが非常に似合っていたが、考えてみるとFW南野は8番を背負ったことはほぼ無かったと思う。C大阪のユースでプレーしていた頃は10番で、C大阪のトップチームでは最初は34番を与えられた。その後、(C大阪にとってもう1つの出世番号と言われる)13番になった。ザルツブルクでは18番で、U-17日本代表のときは9番で、U-19日本代表のときは13番で、手倉森JAPANのときは18番だった。
結局、ほぼ or 全く8番を背負ったことがないにも関わらず、その番号がよく似合っていたのは、観ている側が何かしらの感情をプラスして見守ったからに相違ない。W杯の時はMF原口が8番を背負ったが、FW南野は強力なライバルを押しのけて8番を守り通すことができるだろうか・・・。そして、いつか、セレッソ大阪の8番を背負ったFW南野が新・キンチョウスタジアムでプレーする日は訪れるのだろうか?
2018/09/08 【日本代表】 こんな選手をポイチJAPANに・・・ (その1) → 1人目~10人目
2018/09/08 【日本代表】 こんな選手をポイチJAPANに・・・ (その2) → 11人目~20人目
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