■ JFLの上位対決JFLの2ndステージの第6節。昇格2年目で悲願のJ3昇格を目指すFC今治はホームのありがとうサービス. 夢スタジアムでHonda FCと対戦した。FC今治は8勝6敗6分けで勝ち点「30」。5位に位置する。JFLで4位以内に入ることがJ3昇格のための最低条件の1つになるが4位のFC大阪との差は「5」。際どい位置にいる。「JFLの門番」と言われるHonda FCはここまで17勝1敗2分けで勝ち点「53」。首位を独走している。
ホームのFC今治は「4-1-2-3」。GKクラコビャック。DF山田、太田康、水谷、中野。MF金子、上村、有間。FW桑島、飯泉、小野田。GKクラコビャックはポーランド出身となる。189センチの長身で「クラッキ」の愛称で親しまれている。昨オフにソニー仙台から加入したMF有間は2015年~2017年まで3年連続でJFLのベストイレブンに輝いている。10番のFW桑島はここまで7ゴールでチーム内得点王になる。
対するアウェイのHonda FCは「4-2-3-1」。GK楠本。DF三浦、鈴木、池松、日高。MF松本、栗本、佐々木、大町、富田。FW児玉。エースのMF大町は12ゴールを挙げてJFLの得点ランキングの首位を走っている。J2の金沢でプレーした経験がある。C大阪時代の2005年にJ1でベストイレブンに選出されたベテランのFW古橋はベンチスタートになった。37才になったが今シーズンも5ゴールを挙げている。
■ 開幕6連勝を飾ったHonda FC試合は立ち上がりからアウェイのHonda FCが圧倒的に押し込む展開になった。何度かGKクラコビャックのビッグセーブが飛び出して0対0のままで時計が進んだが前半17分にCKからDF池松がヘディングシュート。GKクラコビャックが弾いたところをDF鈴木が押し込んでHonda FCが先制に成功する。劣勢の展開になったFC今治はほとんど攻撃の形を作れなかった。前半は1対0とHonda FCがリードして折り返した。
後半の立ち上がりはFC今治も悪くない戦いを見せたが後半16分にショートカウンターから最後は左SBのDF日高がほとんど角度のないところから放ったシュートが決まって2点目を奪った。さらに直後の後半18分には右SHのMF佐々木が豪快に決めて3点目を奪った。3点を追うFC今治は後半30分にFW小野田のクロスからFW桑島のヘディングシュートが決まって1点を返した。FW桑島は今シーズン8ゴール目となった。
2点差に迫ったが後半48分に途中出場したベテランのFW古橋のパスを受けたFW遠野が決めてHonda FCがダメ押しの4点目を奪った。FW遠野は今シーズン3ゴール目となった。4対1で大勝したHonda FCは2ndステージは開幕6連勝となった。年間成績では2位のソニー仙台との差が「17」。残りは9試合なので早くも「年間最多勝ち点」が確定しそうな勢いである。FC今治はホームで4失点。大敗を喫した。
■ 37才のFW古橋は途中出場でアシスト注目の上位対決だったがアウェイのHonda FCが攻守に圧倒した。前半は1ゴールのみだったがFC今治の守護神のGKクラコビャックが何度もビッグセーブを見せた。FC今治は何とか1失点で済んだが3点や4点が入っていても何ら不思議はない試合展開だった。最終的には4対1と大差が付いたが試合内容を考えると極めて妥当なスコアと言える。JFLの首位を独走するHonda FCの強さが際立つ試合になった。
ここまでの21試合で55得点/19失点。18勝1敗2分けというのは「凄い。」と言うしかない。Jリーグ入りを目指しているクラブではないので「JFLの門番」と言われているが今シーズンも圧倒的な成績を残している。J3はもちろんのこと、J2の中に混じってもかなりやれるのでないか?と思えるほどの強力なチームである。企業チームなので補強等に制限がある中での好成績である。戦いぶりは称賛に値する。
C大阪での活躍が印象深いFW古橋は途中出場だった。3対0になった後に投入されたが随所にさすがのプレーを見せた。2000年代半ばのC大阪の攻撃の中心だったベテランのFW古橋は37才になったが相変わらず技術が高くてプレーは正確。ボールを持ちすぎることなくシンプルにプレーするケースがほとんどだったが効果的なプレーが多かった。タレントが豊富なHonda FCの中でも技術の高さは目立つ。
キャリアの晩年に差し掛かっているが2016年は22試合で10ゴール、2017年は22試合で13ゴールを記録している。復帰初年度の2013年は16試合で4ゴール、2014年は19試合で3ゴールだったので、Honda FCに戻ってきてから、年々、成績が良くなっており、2017年にはJFLのベストイレブンにも選出されている。JFLで通算すると200試合以上に出場して121ゴール。正真正銘のレジェンドプレーヤーである。
FC今治は当面のターゲットとなるFC大阪との差が「8」に広がった。痛恨の2連敗と言えるがHonda FCとの力の差は大きかった。如何ともしがたいほどの差があったので切り替えるしかない。この日はホリエモンこと堀江貴文さんが来場するなど華やかなムードだったが厳しい試合展開になった。シーズン途中に吉武監督を諦めて工藤直人監督が就任したが残り9試合で「8差」を逆転しなければいけない状況になった。
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