■ J1の第24節J1の第24節。5勝11敗7分けで勝ち点「22」。入替戦圏内の16位と低迷するサガン鳥栖はホームのベストアメニティスタジアムでガンバ大阪と対戦した。G大阪は5勝12敗6分けで勝ち点「21」。17位と降格圏に位置する。宮本監督になってからは6試合で1勝2敗3分け。後半の終盤の戦い方が課題になっている。J1は残り11試合。16位の鳥栖と17位のG大阪という残留争いの行方を大きく左右する大一番となった。
ホームの鳥栖は「4-2-2-2」。GK権田。DF小林祐、高橋祐、ジョアン・オマリ、三丸。MF高橋秀、原川、福田晃、小野裕。FWフェルナンド・トーレス、金崎。左SBのDF三丸は今シーズン初出場。DFジョアン・オマリは移籍後初出場となった。187センチのDFジョアン・オマリはレバノン代表になる。今夏の補強の目玉と言えるFWフェルナンド・トーレスとFW金崎は共にJ1のリーグ戦ではノーゴールと苦しんでいる。
対するアウェイのG大阪は「4-2-3-1」。GK東口。DF米倉、三浦弦、菅沼、藤春。MF遠藤、高宇洋、藤本淳、倉田。FWアデミウソン、渡邉千。J1の神戸から加入したFW渡邉千はG大阪でのデビュー戦となった23節の仙台戦(A)で移籍後初ゴールを記録している。MF高宇洋は宮本監督になってから全試合でスタメンフル出場中。攻守の要になりつつある。百戦錬磨の元日本代表のMF遠藤とWボランチを組んでいる。
■ 大一番を制したのはサガン鳥栖16位の鳥栖と17位のG大阪の直接対決の前半はほぼ互角の展開になった。鳥栖は今シーズン初出場となる左SBのDF三丸が積極的なプレーを見せてチャンスに絡んでいく。前半28分にはMF小野裕の素晴らしいパスを受けて抜け出すと得意の左足でシュートを放ったが枠を捉えることは出来ず。G大阪は細かいパスワークからチャンスを作ろうとしたがなかなかいい形を作れない。前半は0対0で折り返した。
0対0で迎えた後半3分にFWフェルナンド・トーレスとのワンツーから右足を振り抜いたMF小野裕のシュートがゴール前にいたDF藤春の体に当たってコースが変わってゴールイン。鳥栖が先制に成功する。さらに後半14分にはFWフェルナンド・トーレスのパスを受けたFW金崎が左足でシュートを放つとこれが見事に決まって大きな追加点を奪った。新加入のFW金崎はようやくの移籍後初ゴールとなった。
後半41分には右サイドを駆け上がったMF福田晃が中央にクロスを入れるとフリーになっていたFWフェルナンド・トーレスがダイビングヘッドを決めてダメ押しの3点目を奪った。FWフェルナンド・トーレスは8試合目の出場にして記念すべきJ1初ゴールを記録した。3対0でホームの鳥栖が大勝。J1残留に向けて大きな勝ち点「3」を獲得した。敗れたG大阪はこの日も後半に失速。降格圏を脱出することはできなかった。
■ ついに爆発した元スペイン代表のFWフェルナンド・トーレスFWフェルナンド・トーレスは8試合目、FW金崎は7試合目の出場だったがようやくJ1初ゴールが生まれた。今夏、莫大な額のお金を払って獲得した2人のストライカーに「J1初ゴール」が生まれないことにモヤモヤしていた人は多かったと思うが揃って初ゴールを記録。この日は2万人を超えるサポーターが集結したが鳥栖サポーターにとっては最高の試合になった。浮上のきっかけになり得る素晴らしい試合になった。
FWフェルナンド・トーレスはMF小野裕の1点目とFW金崎の2点目のゴールをアシストしたので1ゴール2アシスト。ついに爆発した。これまでの試合も動き自体は決して悪くなかった。シュートチャンスも少なくなかったがなかなかシュートが決まらずに本人は相当なストレスを抱えていたと思うがJ1初ゴールで吹っ切れるだろう。先日の天皇杯の神戸戦で移籍後初ゴールを決めたことは気持ちを楽にしていたはずである。
ゴールシーンはFWフェルナンド・トーレスらしいダイナミックなダイビングヘッドだったが2アシストというのも評価できる。もちろん、典型的なストライカーなのでアシストの数にはあまりこだわっていないと思うが、やさしいパスを味方に供給した。1つ1つのパスの精度はさすがに高い。FW金崎に初ゴールが生まれたのも大きなことである。こちらも相当なプレッシャーを抱えていたと思うが初ゴールで一息つける。
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DF三丸とDFジョアン・オマリをスタメンで起用したが左SBのDF三丸が相当に目立った。左足のキックの精度が高い選手になるがマイボールになったときは高い位置を取ってチャンスに絡んだ。残念ながら左足のキックはいつもと比べると精度が不足していたが積極的なプレーでチームに躍動感をもたらした。DF吉田豊が怪我のため戦列を離れているのでDF三丸にとってはチャンス到来。いいアピールが出来た。
G大阪は厳しい敗戦になった。今後の日程を確認すると、25節は川崎F戦(H)、26節は神戸戦(A)、27節は清水戦(A)、28節は広島戦(H)、29節はC大阪戦(A)なので、しばらくの間、上位との試合が多くなる。ターゲットになる名古屋や横浜FMや鳥栖に引き離される可能性がある。終盤戦は下位との対戦が多くなるので大阪ダービーまでの5試合でどこまで勝ち点を積み上げることが出来るか?踏ん張りどころである。
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