■ J1の第23節J1の第23節。6勝13敗3分けで勝ち点「21」。降格圏となる17位のV・ファーレン長崎はホームのトランスコスモススタジアム長崎でセレッソ大阪と対戦した。4試合勝ちなしの長崎はついに降格圏に転落した。18位のG大阪とは全く同じ勝ち点になる。C大阪は8勝5敗9分けで勝ち点「33」。W杯の中断明けは7試合勝ちなしと苦しんだが22節の清水戦(H)で再開後の初勝利を手にした。3位のFC東京との差は「7」。
ホームの長崎は「3-4-2-1」。GK徳重。DF田上、ヨルディ・バイス、高杉。MF磯村、島田譲、飯尾竜、翁長、澤田、中村慶。FWファンマ。新加入のDFヨルディ・バイスとMF磯村がスタメンで起用された。J2の徳島から加入したMF大本は初めてベンチ入りを果たした。J1でプレーするのはキャリア初となる。MF中村慶は中断明けは初スタメンとなる。16試合で6ゴール。チーム最多のゴール数を記録している。
対するアウェイのC大阪は「3-4-2-1」。GKキム・ジンヒョン。DF木本、マテイ・ヨニッチ、オスマル。MF山口蛍、ソウザ、松田陸、丸橋、清武、高木俊。FW杉本健。3試合連続で3バックを採用した。不振のFW杉本健は20試合で4ゴールのみ。ただし、22節の清水戦(H)で今シーズン4ゴール目を記録した。MF高木俊がチーム最多の6ゴールを挙げている。FW柿谷ならびにMF山村和は欠場が続いている。
■ CKから2ゴールを奪ったセレッソ大阪試合は開始早々の前半3分にMFソウザのCKからMF丸橋がヘディングシュートを決めてアウェイのC大阪が先制に成功する。MF丸橋は今シーズン6ゴール目。チーム内得点王のMF高木俊に並んだ。先制された長崎は前半6分にMF島田譲、前半25分にMF磯村がミドルシュートを放ったがどちらもバー直撃。惜しいシーンをいくつも作ったが決められなかった。前半は1対0とC大阪がリードして折り返した。
1点を追う長崎は後半開始から新加入のMF大本を投入。J1でのデビュー戦となったMF大本のところからいくつかチャンスを作ったが前半と違って決定機は作れなくなる。1点リードのC大阪の攻撃はカウンターとセットプレーが主体となった。後半43分にはカウンターからMF高木俊のスルーパスを受けたFW杉本健がコース隅にシュートを放ったが古巣対決となる長崎のキーパーのGK徳重が辛くも防いだ。
このプレーで右サイドのCKを獲得するとMF丸橋がファーサイドに蹴ったボールをCBのDFマテイ・ヨニッチが合わせて大きな追加点を奪った。DFマテイ・ヨニッチは今シーズン2ゴール目となった。MF丸橋は1ゴール1アシストの活躍だった。いずれもCKから2ゴールを奪ったアウェイのC大阪が2対0で勝利した。2連勝のC大阪は5位をキープした。敗れた長崎は3連敗。1点差負けのG大阪に変わって最下位に転落した。
■ ゴールを量産するMF丸橋祐介C大阪は7試合勝ちなしの後、2連勝。何とかACLの出場権争いに踏みとどまった。先制ゴールを決めたMF丸橋は今シーズン6ゴール目。左SB/WBを主戦場とする選手としては異例とも言えるゴール数である。そのうちの3ゴールは直接FKになるが、ヘディングでのゴールというのは珍しい。セットプレーのときにゴール前にいること自体が珍しい選手なので、誰もが驚くヘディングでのゴールとなった。
昨シーズンまではJ1通算で177試合で8ゴールだったが、今シーズンは23試合で6ゴールを挙げている。驚きのペースと言えるが10アシストを記録してアシストランキングで2位タイだった昨シーズンと比べても劣らない活躍を見せている。間違いなく2017年はキャリア最高のシーズンだったが、このまま行くと2018年がキャリア最高のシーズンになる可能性が高い。2年連続で極めて充実したシーズンを過ごしている。
ユース出身で区切りの10年目になるがC大阪にとって欠かせない選手である。左足のキックが最大の武器となるがほとんど怪我をしない頑丈さも大きな武器と言える。J1の左SB/WBというと代表入りが期待されるDF山中(横浜FM)が今シーズンは目立っているが、MF丸橋も引けを取らないレベルである。スター選手が多いC大阪の中ではスポットライトが当たりにくい選手になるがC大阪にとっては本当に大事な選手である。
長崎は前半はミドルシュートを中心に惜しいシーンをいくつも作った。内容的にはまずまずだったが後半になるとややペースダウン。惜しいシーンを作れなくなった。1点リードを奪ったC大阪の守備陣の集中力が高まったことも1つの理由と言えるがGKキム・ジンヒョンを脅かすシーンはなかなか作れなかった。クラブ史上7番目という12,366人の大観衆で埋まったが大サポーターの期待に応えることはできなかった。
収穫は新加入のMF大本になるだろう。最初は右WBでプレーして、途中で左WBに回ったが、縦に仕掛けることもできるし、ビルドアップで貢献することもできる。攻撃資質の高い選手になるが最初の試合から一定以上の存在感を発揮した。同じく新戦力のDFヨルディ・バイスやMF磯村もしっかりとチームに馴染んでいるので夏の補強はうまくいった。戦力アップに成功したので粘り強く戦って何とかJ1残留を果たしたい。
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