■ J1の第23節J1の第23節。怒涛の4連勝でついに降格圏を脱出した名古屋グランパスはホームのパロマ瑞穂スタジアムでサガン鳥栖と対戦した。名古屋は6勝11敗4分けで勝ち点「22」。鳥栖は5勝10敗7分けで勝ち点「22」。同じ勝ち点「22」で並ぶ15位の鳥栖と16位の名古屋という下位直接対決となった。鳥栖もここ3試合は2勝1分け。際どい試合を制して降格圏からの脱出に成功した。残留争いの大一番となった。
ホームの名古屋は「4-2-2-2」。GKランゲラック。DF宮原、中谷、丸山、金井。MF小林裕、エドゥアルド・ネット、玉田、児玉。FW前田直、ガブリエル・シャビエル。ここ4試合で7ゴールと爆発している元ブラジル代表のFWジョーは累積警告で出場停止。FWジョーは21試合で13ゴール。J1の得点ランキングで2位に付けている。左SHで起用された東海学園大のMF児玉は2021年からの名古屋入りが内定している。
対するアウェイの鳥栖は「4-4-2」。GK権田。DF小林祐、キム・ミンヒョク、高橋祐、藤田優。MF高橋秀、福田晃、原川、小野裕。FW金崎、フェルナンド・トーレス。キャプテンのDF吉田豊は怪我のため欠場中。J2の徳島から電撃移籍のFW島屋が初めてベンチ入りを果たした。元スペイン代表のFWフェルナンド・トーレスは6試合に出場しているがまだノーゴール。FW金崎にも移籍後初ゴールは生まれていない。
■ 大一番を制したのは名古屋グランパスJ1の残留争いの行方を大きく左右する大一番は前半16分にMF原川のスルーパスから抜け出したFW金崎がキーパーと1対1の決定機を迎えたが決められず。命拾いした名古屋は前半21分にFW前田直の絶妙なヒールパスから左SBのDF金井が右足で豪快に決めて先制に成功する。夏の移籍市場で横浜FMから加入したDF金井は早くも移籍後3ゴール目となった。前半は1対0と名古屋がリードして折り返した。
追いかける展開になった鳥栖は後半12分にMF原川のCKからFWフェルナンド・トーレスがヘディングシュートを放ったが枠を捉えることが出来ない。1点リードの名古屋は後半19分にMFエドゥアルド・ネットのアウトサイドでのクロスから途中出場のMF和泉がダイレクトで合わせて大きな追加点を奪った。高い位置でボールを奪ったMF玉田の献身的な守備が光った。MF和泉は今シーズン2ゴール目となった。
勢いに乗る名古屋は後半30分にも相手のパスミスからカウンター。最後は好調のFW前田直が押し込んで決定的な3点目のゴールを奪った。鳥栖は後半47分にFW金崎に決定機が訪れたがまたしても決められず。3対0で勝利した名古屋は5連勝。ついに残留圏に浮上した。名古屋が残留圏に浮上するのは15位だった6節終了時点以来。一時は厳しくなったJ1残留への道筋がはっきりと見えてきた。
■ 躍動する名古屋の新戦力鳥栖もここ3試合は2勝1分けと負けなし。名古屋は得点を量産しているFWジョーが出場停止だったので名古屋にとっては難しい試合になる可能性もあったが完勝だった。大きかったのは前半16分のFW金崎の決定機をビッグセーブで防いだGKランゲラクのプレーになる。先制されていると厳しい展開になったのは間違いない。前半戦は孤軍奮闘したGKランゲラクの活躍が勝利につながるようになってきた。
先制ゴールを決めたのは左SBのDF金井だったが早くも加入して3ゴール目。もともと「得点力と意外性を持った選手」として知られているが予期せぬところでSBの選手がゴール前に出て行って点を取ってくれるとゲームプランは楽になる。横浜FMでも後半戦はCBの主力として活躍していたが新天地の名古屋で躍動している。左SBは昨シーズンも固定できなかったので彼の加入で風間監督の悩みが1つ減った。
好調のFW前田直はこの日も1ゴール1アシスト。DF金井の先制ゴールのきっかけになったヒールパスは鮮やかだった。この日はFWガブリエル・シャビエルと2トップを組んだが絶大な存在感を発揮した。FW前田直も加入して6試合で3ゴール。5連勝の立役者の1人と言える。今夏の名古屋は「言い訳の出来ないほどの大型補強」に成功したが、DF金井やFW前田直などの新加入選手の活躍によってチームは蘇った。
当面のライバルに敗れた鳥栖はショックの大きい敗戦になった。チャンスがなかったわけではないが大事なところでFW金崎とFWフェルナンド・トーレスが決められず。同じように鳥栖も今夏に大型補強に成功して戦力をアップさせたがFW金崎とFWフェルナンド・トーレスの2トップは未だにゴールなし。どちらもシュートチャンスには絡んでおり、動き自体は決して悪くないが、肝心のところでシュートが決まらない。
FW金崎もFWフェルナンド・トーレスも実績のある選手なので「信じて使い続ける。」という手もあるが、FW豊田やFW田川も控えており、J2の徳島から加入したMF島屋もいる。攻撃陣は結果を残せていないのでテコ入れを図ってもいい段階に入っている。他にも出番に恵まれないDF安在あたりもアクセントになれる選手である。夏の補強で確実に駒は増えたのでフィッカデンティ監督の選手起用に注目したい。
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