■ 初スタメンウインターブレーク中に、ブンデスリーガのボーフムに入団した小野伸二が、移籍後、初スタメン。ボーフムは、<4-4-2>。中盤はダイヤモンド型の中盤で、2トップ下に小野が入る。
対するハノーファーは、現在、勝ち点「29」。稲本の所属するフランクフルトや、長谷部の所属するヴォルフスブルクと同じ勝ち点を挙げている。勝ち点「23」で13位のボーフムとしては、上位を目指すためには勝ち点3の欲しいホームゲームである。
■ スタメンフル出場試合は、両チームともなかなか落ち着かないあわただしい展開。序盤は押され気味だったボーフムだが、前半29分にMFズデベルのパスを受けてGKと1対1になったFWシェスタークがシュート。これは相手GKにはじかれるが、こぼれ球がDFチェルンドロに当たってオウンゴールとなって、ボーフムが先制する。
後半すぐに、ハノーファーのFWハンケに同点のヘディングシュートを決められるが、後半6分に右サイドからのクロスをFWアウアーがきめて2対1と勝ち越しに成功。
小野は、結局、スタメンフル出場を果たした。
■ 新しいチームの中で・・・トップ下で出場したMF小野は、味方にパスミスが多く苦慮したが、それでも落ち着いたキープと急所を突くダイレクトパスで勝利に貢献した。2トップのシェスタークとアウアーと絡んで、カウンターで3人で攻め込むシーンもあって、なかなかのプレーを見せた。
浦和時代は怪我が多く満足に試合に出場できないことが続いたが、決してプレーが錆びついていたわけではなく、浦和のサッカースタイルとかみ合っていなかった面もあったが、ボーフムでは十分に居場所がありそうだ。
小野のテクニックは世界レベルであり、ブンデスリーガで中位のボーフムでは、一番、巧いことは明らかである。すでにセットプレーのキッカーはすべて任されており、チームからの高い信頼がうかがえる。
■ 得点を奪う意識2トップ下のポジションを任されていることから分かるように、小野がスタメンを確保してチームの主軸になるためには、自らゴールを奪うことが求められる。
この試合では、前半終了間際にオフサイドラインの裏に飛び出してGKと1対1になったシーン(オフサイド判定)があったが、もともと、フェイエノールトでセンターハーフを務めていたころから、機を見て飛び出すプレーは得意としていて、シュートもうまい。味方とのコンビネーションが熟成されれば、もっと多くのゴールチャンスを得ることができるだろう。そこでしっかりと決められるかが、ポイントになるだろう。
守備のときは、むしろ2トップの2人よりも前にいて、かなり守備の負担は軽減されているので、攻撃に専念できそうな状況なのは、プラス材料といえる。
■ 欧州で活躍できるかどうかのキーカズ以降、これまで多くの日本人選手が欧州に渡っているが、活躍できるかどうかの分かれ道の1つとなっているのは、テクニックがあるかどうかである。ペルージャの中田、セルティックの中村、ルマンの松井と、チームで成功をおさめた選手は、いずれも高度なテクニックを備えた選手である。
例えば、浦和の鈴木啓太やFC東京の今野泰幸は日本を代表するボランチだが、彼らが欧州リーグで活躍できるかは未知数である。端的にいうと、移籍先によって成功できるかどうかが大きく左右される。そのプレースタイルを理解できないサポーターしかいないチームに入ったとしたら、不満足な結果に終わるだろう。
しかしながら、テクニックがあってわかりやすい形でサポーターを魅了できる選手は、世界中のどのチームに行っても、そのチームのサポーターに愛されるし、出場を期待される。小野伸二もそんな選手の1人である。
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>>> おけんさん
どうもコメントありがとうございます。いいチームに入ったのではないかと思います。浦和でやっていても、難しい立場だったでしょうから・・・。テクニックは錆びれませんから、期待したいところです。
>>> チャンさん
どうもコメントありがとうございます。守備の要求はそれほど多くないようで、攻撃に力を注げそうな役目でした。もう少し試合を重ねていって信頼を集めることができれば、ボールも集まってきて、名古屋時代のピクシー的な立場(ポジション)といえるかもしれません。
ピクシーが名古屋でやってたポジションを思い出しました。
スタイルを考慮してもらってるようで何より。
そうですか、フル出場ですか☆小野の活躍に期待してます^^;
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