■ 中断期間に突入J3は7月21日(土)と7月22日(日)に行われた19節が終了した後、1か月強の中断期間に突入した。最終節は34節になるので全日程の半分と少しを過ぎた段階で中断期間を迎えたことになる。8月25日(土)にJ3のリーグ戦は再開するが、その後は12月2日(日)に行われる最終節まで休みなしでリーグ戦は続いていくので「1か月強の中断期間を有意義に過ごすことが出来るか?否か?」は極めて重要になってくる。
開幕前の時点では秋田・北九州・長野・鹿児島・富山・群馬あたりが「J3の昇格候補」と言われていた。本命視されたのは2017年のJ3王者の秋田で、2番手評価を受けていたのは降格2年目の北九州で、3番手評価を受けていたのは長野だった。以下、4番手は鹿児島、5番手は富山、6番手は群馬、7番手は沼津、8番手はFC琉球、9番手はSC相模原、10番手は藤枝MYFCだったが、大波乱の展開になっている。
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2018/03/11 【J3】 2018年の順位予想の集計結果~1:秋田、2:北九州、3:長野、4:鹿児島、5:富山、6:群馬、7:沼津、8:FC琉球、9:SC相模原、10:藤枝MYFC~「J3の大本命」だった秋田は7勝8敗3分け。オフの補強に成功して戦力的にはJ3の中で頭1つ抜け出た存在だったが、まさかの低迷。2017年にJ3の優秀監督賞を受賞した杉山監督は退任して5月中旬まで愛媛FCを率いていた間瀬監督が秋田の復帰するという激動のシーズンになっている。現在は8位。秋田の不振というのはサプライズな出来事が極めて多い2018年のJ3の中でも屈指のサプライズと言える。
■ 初昇格を目指すFC琉球厳しいシーズンになっているが、ただ幸いにして上位との差はそこまで大きくない。首位のFC琉球との差は「11」。2位の沼津との差は「8」。秋田の底力を考えると逆転可能な勝ち点差と言える。18試合で17得点のみと全く力を出せなかった攻撃陣がどこまで頑張れるか?がキーになる。間瀬監督はベテランのFW藤田祥や右WBで起用されるケースが多かったテクニシャンのMF古田を攻撃の中心に据えている。
「開幕前に本命視された秋田が浮上してくるのか?」は後半戦のJ3の大きな注目点になるが、首位を走るFC琉球がこのまま初昇格を果たすのか?も大きな注目点になる。昨オフはMF田中恵(水戸)、MF田辺圭(熊本)、DF藤澤(鹿児島)、FW才藤(富山)、FW前田央(北九州)が抜けるなど半数ほどの主力が流出する極めて苦しいオフになったが、就任3年目となる金鍾成監督の下、10勝3敗5分けと快進撃を見せている。
18試合で35得点というのはJ3最多となる。期待されながらも2017年は伸び悩んだ22才のMF富樫がついに覚醒。18試合で10ゴール2アシストを記録してJ3の得点ランキングで3位につけている。大卒ルーキーのFW和田凌も8試合で5ゴール2アシストとゴールを量産中。加入2年目のMF中川風も18試合で6ゴール7アシストと大ブレイクのシーズンになっており、20代前半の若手の活躍が目立ちに目立っている。
コンビネーションを重視する独特のサッカーを展開するチームなので「J2の中に混じってどこまでやれるのか?」は興味深い。どちらかというとJ2は堅いサッカーを展開するチームが多いのでFC琉球の攻撃的なサッカーは目立つだろう。J2で旋風を巻き起こすためには自動昇格圏をキープして「悲願のJ2昇格」を果たさないといけないが、3位の鹿児島との差は「5」。後半戦は痺れるような試合が続くだろう。
■ 3位と好位置に付ける鹿児島ユナイテッド3位の鹿児島も初昇格を目指している。8勝3敗6分けで勝ち点「30」。4試合勝ちなしで前半戦を終えたので嫌な流れで中断期間に突入したが、開幕から安定した強さを発揮して勝ち点を積み上げてきた。好位置に付けているがJ2昇格のためには攻撃陣の奮起が必要となる。期待されたFWキリノは14試合で1ゴールのみ。FWアレックスは4試合でノーゴール。2人の助っ人は期待に応える活躍が出来ていない。
結局、鹿児島のチーム内得点王はFW川森とDF田中奏で4ゴールになる。DF田中秀とMF野嶽とMF吉井が3ゴールを挙げているが、DF田中奏とDF田中秀とMF吉井はボランチから後ろの選手である。点を取ることが仕事になる選手が活躍できていないのは大きな誤算と言えるが守備的なポジションの選手を中心とした後ろの選手の頑張りで勝ち点を積み上げてきた。「安定した守備」は今シーズンの鹿児島の特徴と言える。
初昇格を目指すFC琉球と鹿児島にとって開幕前に上位候補に挙げられていた秋田や北九州や長野や富山が大きく躓いたことは好材料である。両チームとも2017年に初めてJ2ライセンスを取得しており、今シーズンも引き続いてJ2ライセンスを取得できる可能性は高い。長野は過去に何度も昇格のチャンスを逃しているが、これだけの絶好のチャンスはなかなか訪れない。石にかじりついてでも昇格の切符を勝ち取りたい。
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