■ 8試合勝ちなしと不調のレノファ山口日本サッカー協会の技術委員長を務めた経験のある霜田監督を招聘したレノファ山口は開幕前の時点では「降格候補の1つ」に挙げる人が多かった。昨シーズンは残留圏ギリギリの20位だったことを考えると「致し方ない低評価ぶり」と言えたが、開幕の熊本戦(H)で4対1の勝利。好スタートを切るとFWオナイウ阿道とFW小野瀬を中心とした攻撃陣がチームを牽引。21節を終えた時点では2位と自動昇格圏に位置した。
初のJ1昇格に向けて好位置に付けていたが20節から勝ちなしが続いている。直近の28節の徳島戦(H)も後半49分にFW島屋に同点ゴールを食らって2対2のドロー。目前まで迫っていた勝ち点「3」を逃した。これで8試合勝ちなし。順位も8位まで後退した。踏ん張りどころを迎えているが長丁場のリーグ戦なのでどのチームにも調子の波はある。今は辛抱して調子が上向きになったときに勝ち点を積み上げたい。
キーになるのは「FW小野瀬の穴をどう埋めるのか?」である。今シーズンは「4-1-2-3」の右ウイングで起用されていたが25試合で10ゴール3アシスト。攻撃の中心として目覚ましい活躍を見せていた。山口での活躍が評価されて今夏にJ1のG大阪に引き抜かれたが誰が?どのようにして穴を埋めるのか?は要注目ポイントである。ここまで活躍できていなかったFW丸岡満やFW岸田あたりに期待したいところである。