■ J2の第27節J2の第27節。10勝12敗4分けで勝ち点「34」。14位ながら2連勝中と遅まきながら調子を上げてきたジェフ千葉はホームのフクダ電子アリーナで首位の松本山雅と対戦した。松本山雅は14勝4敗8分けで勝ち点「50」。1試合消化が少ない2位の町田との差は「4」。2度目のJ1昇格に向けて好位置に付けている。千葉は14位ながらプレーオフ圏内で6位の山口との差は「8」。諦めるような勝ち点差ではない。
ホームの千葉は「4-1-2-3」。GKロドリゲス。DF溝渕、鳥海、近藤直、乾貴哉。MF佐藤勇、工藤浩、矢田。FW船山貴、ラリベイ、清武功。2試合連続決勝ゴールのMF為田はベンチスタート。FW清武功がスタメン起用された。今夏に松本山雅から加入したMF工藤浩は3試合連続スタメンとなった。移籍して間もない中、古巣の松本山雅との対戦になった。FWラリベイがチーム最多の10ゴールを記録している。
対するアウェイの松本山雅は「3-4-2-1」。GK守田。DF飯田真、橋内、浦田延。MF藤田息、岩間、岩上、石原崇、前田大、中美。FW永井龍。25試合で6ゴールを挙げているFW高崎はベンチスタート。25節の大宮戦(A)で2ゴールを挙げたFW永井龍がスタメンで起用された。FW永井龍は17試合で3ゴールを記録している。8ゴールでチーム内得点王のMFセルジーニョはコンディション不良でベンチ外となった。
■ シーソーゲームを制したのは松本山雅試合は前半11分にMF岩上のクロスからFW永井龍がダイビングヘッドを放ったがキーパーにセーブされる。2連勝中の千葉は前半40分に右SBのDF溝渕のクロスがMF岩上のハンドを誘ってPKを獲得。これをFW船山貴が冷静に決めてホームの千葉が先制に成功する。古巣対決となるFW船山貴は区切りの2桁ゴール到達となった。J2では2012年・2013年・2014年に次いで自身4回目の2桁ゴールとなった。
1点を追う松本山雅は前半45分にMF岩上のフィードからMF前田大がスピードを生かして抜け出すと最後は左足で冷静に決めて1対1の同点に追いついた。アジア大会に出場する森保JAPANのメンバーに選出されたMF前田大は今シーズン6ゴール目となった。1対1でハーフタイムに突入する。さらに後半7分には右WBのMF岩上が右サイドから強烈なシュートを決めてアウェイの松本山雅が2対1と逆転に成功する。
勢いに乗る松本山雅は後半16分にもサイド攻撃から最後はボランチのMF岩間がループシュートを決めて大きな追加点を奪った。MF岩間は今シーズン初ゴールとなった。2点を追う千葉は後半45分に途中出場したMF為田のグラウンダーのクロスから同じく途中出場したFW指宿が合わせて1点差に迫ったが追いつくことは出来ず。3対2で勝利した松本山雅は8試合負けなし。千葉の連勝は「2」でストップした。
■ 大きかった前半終了間際の同点ゴール松本山雅はここ8試合で7勝1分け。順調に勝ち点「3」を積み上げて首位固めに入りつつある。PKで先制される苦しい流れになったがそこから3連続ゴールを奪って逆転勝利。どちらかというと得意にしている千葉を相手に鮮やかな逆転勝利を飾った。自身のハンドでPKを献上したMF岩上が逆転ゴールをゲット。いい位置にボールがこぼれてきたのはラッキーだったが強烈なシュートでネットを揺らした。
松本山雅にとって大きかったのは前半終了間際に生まれたMF前田大の同点ゴールになる。ややアバウトなボールだったが対応したDF近藤直にとっては対処するのが難しいボールであり、スピードのあるMF前田大にとっては自分の見せ場になりやすい美味しいボールだった。MF前田大は驚異のスピードでマイボールにしてシュートチャンスを作ると最後の左足のシュートは冷静だった。ファインゴールだった。
MF前田大は今シーズン6ゴール目となった。開幕当初はなかなか出番が回ってこなかったが結果を残してレギュラーを勝ち取りつつある。五輪代表にも選出されているのでタフな日程になるが快速がどこまでアジアの舞台で猛威を奮うのは?は興味深い。特にアジアの舞台になるとシンプルなスピードは威力を発揮する。ロンドン世代のFW永井謙、リオ世代のFW浅野拓のような活躍を期待したいところである。
敗れた千葉は3連勝とはならなかった。先制ゴールを奪ったので流れは良かったが前半の終わり間際で追いつかれたのが痛かった。先のとおり、CBの選手にとっては嫌なボールが入ってきたが経験豊富なDF近藤直であればもっといい選択ができたはず。らしくないプレーだった。後半45分にFW指宿のゴールが決まって1点差に迫ったが時すでに遅し。後半は危ないシーンが連発する苦しい流れだった。
前節終了時点で49失点というのは熊本と並んでJ2で最多タイとなる。一方で44得点というのも山口と並んでJ2で最多タイ。得点と失点が共に最多というの珍しい。「失点が多くても取り返すだけの攻撃力があればOK」と言えるが得失点差は「-5」。このくらいの数字になると中位以下に沈むのは当然と言える。ここ数年の中ではもっともJ1昇格のチャンスが大きいシーズンだったが厳しい状況になっている。
★ 現在の投票数 → 473票
→ 必ず2チーム or 3チームを選択してから投票を行ってください。
→ 「コメント」のところは何も書かなくてもOKです。(投票可能です。)
クラブ別の人気エントリー・ベスト10 (松本山雅編)
01位 2012/01/23 松田直樹はもういない・・・。
02位 2017/01/04 【J2】 『松本山雅は選手からの人気が高くない。(by 反町康治監督)』について
03位 2012/09/04 【松本山雅×草津】 アルウィン 初体験 (生観戦記) (前編)
04位 2012/09/04 【松本山雅×草津】 アルウィン 初体験 (生観戦記) (中編)
05位 2012/09/05 【松本山雅×草津】 アルウィン 初体験 (生観戦記) (後編)
06位 2017/04/08 【Jリーグ】 54クラブの中で「サポーターの応援が凄いクラブ」はどこだろうか?
07位 2013/09/03 【松本山雅×鳥取】 アルウィンはなぜ人を惹きつけるのか? (生観戦記) (中)
08位 2013/09/03 【松本山雅×鳥取】 アルウィンはなぜ人を惹きつけるのか? (生観戦記) (上)
09位 2013/09/04 【松本山雅×鳥取】 アルウィンはなぜ人を惹きつけるのか? (生観戦記) (下)
10位 2017/04/27 【J2】 東京世代の秘密兵器は「坊さん」の仇名を持つスピードスターのFW前田大然
00位 2018/08/05 クラブ別エントリー (松本山雅)
- 関連記事
-