■ フル代表と五輪代表の兼任7月26日(木)に日本サッカー協会は正式に森保監督にフル代表の監督を任せることを発表した。すでに五輪代表の監督を任されているので「兼任できるのか?」、「兼任は可能なのか?」が焦点の1つだったが、とりあえずとしてフル代表と五輪代表の監督を森保監督が兼任することになった。両者を兼任するのはトルシエ監督以来となるが、このときのトルシエ監督はU-20日本代表も任されていた。
当時のトルシエ監督は異例とも言える「3世代の代表チーム」を率いることになったが当時のU-20日本代表はいわゆる黄金世代である。MF小野伸やMF稲本やFW高原を中心に若きタレントが揃っており、1999年の4月に行われたワールドユースでは準優勝に輝いた。世界の頂点まであと一歩に迫ったがこのチームの中心だった選手がそのまま五輪代表に引き上げられて、さらに間もなくフル代表にも昇格した。
MF小野伸とFW高原以外ではFW永井雄、MF本山、MF小笠原、MF酒井友、MF遠藤、DF中田浩、DF手島、DF辻本、GK南がワールドユースのときにレギュラーとして活躍したが、トルシエ監督は才能あふれる黄金世代に惚れ込んだ。「U-20日本代表の基礎を作ったのは(トルシエ監督ではなくて)山本昌邦コーチだった。」と言われることが多いが、いずれにしても3世代の監督を任せたのは大成功だったと言える。