■ 日本は21才以下で参加するが・・・。ジャカルタで開催されるアジア大会の日本代表メンバー20名が8月3日(金)に発表された。アジア大会は「U-23+OA3人」という基本になるが、日本は2年後の東京五輪を見据えて「U-21+OAなし」という人選になった。フル代表のエースのFWソン・フンミンやW杯で活躍したGKチョ・ヒョヌやFWファン・ウィジョ(G大阪)を召集するなど本気モードの韓国とは対象的。日本は先を見据えたメンバー構成になった。
日本のこのやり方はずっと変わらない。20年前や16年前や12年前や8年前や4年前のアジア大会のときも同様だったが、やはり、ハンディを抱えているのでアジア大会は苦戦することが多かった。8年前の広州アジア大会こそ、FW永井謙(FC東京)が躍動してアジア制覇を果たしたが、4年前の仁川アジア大会のときは決勝Tで開催国の韓国に敗れてベスト8止まり。決勝Tの早い段階で敗れるケースが多い。
助っ人的な立ち位置になるオーバーエイジの3人の力が大きいことは容易に分かる。仮にフル代表の主軸であるDF吉田やMF柴崎岳やDF酒井宏やFW大迫などが五輪代表に加わったら相当な戦力アップになることは明らかである。また、「U-23以下」と「U-21以下」の差もかなり大きい。この年代の「2才差」というのは大きな違いがある。U-23代表チームにU-21世代の選手が食い込むのはなかなか大変なことである。
ここからは試しに「(U-21日本代表ではなくて)U-23日本代表としてアジア大会に参加するとしたらどういうメンバーになるのか?」を考えてみたいと思う。GK中村航(柏)など現時点で怪我を抱えている選手も含まれるが、現段階でプレーできるのか?否か?はあまり考慮せず、超・本気モードのU-23日本代表メンバー・20名を編成するとしたらどういう選手が候補に挙がって来るのか?を真面目に考えてみたい。
ゴールキーパー→ キーパーはロシアW杯のメンバーだったGK中村航(柏)がいる。次期日本代表の正キーパーの有力候補であり、U-23日本代表を編成するとしたらキーパー陣の中では図抜けた存在である。1995年生まれならびに1996年生まれのキーパーというとまだ若手の部類に入るのでJリーグで出場機会を確保している選手はほとんどいないが大卒ルーキーのGK福井(町田)はベテランのGK高原からポジションを奪ってJ2で出場機会を得ている。大卒1年目ながらJ2で既に14試合に出場しており、彼はU-23日本代表の候補になる。
他には2017年に横浜FCの正キーパーを務めたGK高丘(鳥栖)も候補に挙げられる。2017年はJ2で41試合に出場している。本気のU-23日本代表を選ぶときはこのあたりの選手とアジア大会のメンバーのGK小島(早稲田大)やGKオビ・パウエル・オビンナ(流通経済大)との競争になるだろう。その他ではGK志村(磐田)、GK渋谷(名古屋)、GK林瑞輝(G大阪)、GK永石(C大阪)なども有資格者になるが、やはり、候補に挙げられる選手は少ない。キーパーで10代ならびに20代前半から存在感を発揮するの相当に難しい。
ディフェンダー→ 1995年の早生まれのDF三浦弦(G大阪)がU-23日本代表の対象になる。ハリルJAPANのときにフル代表を経験しており、23才以下の日本人CBの中では実績も経験値も屈指の存在と言える。他に有望視されるのはDF中谷(名古屋)になる。今夏、柏から名古屋に電撃移籍した。また、G大阪や仙台や横浜FMなどが関心を寄せるなど大争奪戦になっているDF畠中(東京V)もこの世代で、大卒1年目ながら百戦錬磨のDFアンドレ・バイアを押しのけてスタメンで出場する機会が少なくないDF坂圭祐(湘南)も対象になる。
さらにペトロヴィッチ監督が就任して快進撃を見せる札幌で「3バックの右」のポジションを確保したDF進藤(札幌)も1996年生まれになる。攻撃力の高い選手で攻守両面でアグレッシブなプレーができる。大卒ルーキーの中ではDF今津(甲府)とDF鳥海(千葉)とDF熊本(山形)の3人がJ2で結構な出場機会を得ている。DF今津は184センチ、DF熊本は186センチとサイズに恵まれた選手である。CBに関してはまずまず人材は豊富である。ここ数年で、サイズがあって、かつ、足元の技術が高い若手の大型CBが増えてきた。
右SBはDF小池龍(柏)、DF安西(鹿島)、DF宮原(名古屋)といった早期のフル代表入りが狙える選手が対象になる。また、DF広瀬陸(徳島)、DF石田崚(金沢)などもU-23世代になるので人材は豊富である。一方の左SBはDF松原后(清水)、DF小川諒(FC東京)、DF小池裕(流通経済大)、DF内田裕(徳島)、DF永戸(仙台)などが候補となる。攻撃に特徴を持った選手が多い。左右のSBをこなす選手としてはDF高橋壮(岡山)やDF毛利(金沢)がいる。SBは右も左も優秀な選手が多い。最も人材に困らないポジションと言える。
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