■ 19節を終えた時点で17位と低迷クラブ史上初のJ2降格の危機を迎えているサガン鳥栖は今夏に大型補強を敢行した。すったもんだの末に世界的なストライカーのFWフェルナンド・トーレス(Aマドリー)を獲得。これだけでも大きな驚きだったが、さらに常勝軍団の鹿島のエースストライカーのFW金崎(鹿島)の獲得にも成功した。「名門・鹿島の顔的な選手を鳥栖がシーズン途中に強奪する。」というのは数年前までは全く考えられない話だった。
2人のストライカーの獲得のみならず、元エースで今シーズンはKリーグの蔚山現代に期限付き移籍していたFW豊田(蔚山現代)の復帰も決定した。もともとは1年間の期限付き移籍だったがクラブがこういう状況になっているので約半年で切り上げて電撃復帰を果たした。FWイバルボが怪我のために登録抹消になったのは誤算だったが五輪代表のFW田川もいる。フォワードの豪華さは目を見張るものがある。
単純に「フォワード陣の豪華さ」だけを考えるとJリーグ史上でも屈指と言えるので巻き返しに向けて戦力は整ったかに思えたが、夏の新戦力がリーグ戦で使えるようになった17節の仙台戦(H)以降は3試合で0勝2敗1分け。17節は仙台にホームで0対1で敗れて、18節は磐田とホームでスコアレスドロー。19節のアウェイの清水戦は0対1で敗れた。3試合連続で無得点。またしても深刻な得点力不足に陥っている。