■ 個人昇格を果たした例というと・・・。下部リーグでプレーしていた選手が上のカテゴリーのクラブに実力を認められて引き抜かれることを「個人昇格」と呼ぶ。近年、J3からJ2に個人昇格を果たした選手というとFW藤本憲(鹿児島→大分)、DF馬渡(鳥取→金沢)、FW中山仁(鳥取→山口)などが代表例に挙げられる。DF馬渡に関しては2016年は金沢でプレーしたがここでの活躍も評価されてJ2の中でさらに規模の大きいクラブである徳島に引き抜かれた。
2017年は徳島でプレーしたがJ2のベストイレブン級の活躍を見せて、昨オフ、J1の広島に引き抜かれた。J3でプロデビューを果たしてJ3→J2→J2→J1と一歩ずつステップアップしてきた。J3でプレーしている選手にとっては励みとなる出世ぶりである。J3は2014年に誕生したがJFL時代とは比べものにならないほど注目度が上がったので3部リーグに相当するJ3を経てJ2やJ1にのし上がってくる選手は少なくない。
能力の高い選手や潜在能力の高い選手はより上のカテゴリーでプレーすべきだと思うが、今夏はすでにMF前田直(松本山雅→名古屋)、DF大崎玲(徳島→神戸)、FW山崎凌(徳島→湘南)がJ2のクラブからJ1のクラブへの個人昇格を果たした。J1での実績もあるMF前田直も個人昇格になるが、J1でプレーした経験が全くないDF大崎玲やFW山崎凌は、正真正銘、J2でのプレーが認められて個人昇格を果たした例になる。
■ 上を目指すのはプレーヤーとしては当たり前他にはJ2で2桁ゴールを記録しているFW小野瀬(山口)に対してG大阪が興味を示しており、DF畠中(東京V)に対しては仙台と横浜FMとG大阪が興味を示している。争奪戦になっているが、今夏、彼らが移籍を決断するのか?否か?は別として、プレーヤーとしての価値や評価が高まってより上のカテゴリーのクラブから関心を寄せられることに関しては悪い気はしないだろう。選手にとっては誇らしい話である。
どの選手も所属しているクラブに対する愛着はあるので「所属クラブで昇格を果たすこと」が最優先の目標になるが、昇格を果たすのはなかなか大変である。自分の価値を高めてより大きなクラブや上のカテゴリーのクラブへの移籍を選択することは決して悪いことではない。むしろ、サッカー選手としてはごく当たり前のことである。「より上」、「より高いレベル」を目指すのはアスリートとして当然のことである。
26試合で11ゴール6アシストを記録。J2のベストイレブン級の活躍を見せているFW古橋(FC岐阜)もJ1の神戸への移籍が決定的となったが、彼も「J1のクラブからオファーが届いても何ら不思議はない選手」である。神戸のアタッカーの層は厚いので出場機会に恵まれない可能性もあるがJ2では最高クラスのスピードを持っている。FC岐阜での1年半の活躍が評価されてJ1の舞台にチャレンジすることになりそうだ。
■ J1のクラブが注目しているだろう選手その他の攻撃的なポジションの選手で「J1のクラブが注目しているだろう選手」の名前を具体的に挙げてみるとMF小塚(甲府)、MF堀米勇(甲府)、MFマテウス(大宮)、FW前田大(松本山雅)、FWオナイウ阿道(山口)あたりになる。ゴール量産中のFWオナイウ阿道に関してはJ1の浦和からの期限付き移籍中なので他の選手とは少し立場が異なるが、年齢的に若くて、かつ、「個の力」を持った選手は評価されやすい。
その次にランクされるのはFW渡邉新(新潟)、MF藤本寛(東京V)、MF汰木(山形)、MF岩崎(京都)、MF池上(山口)あたり。全てを出し切れていない選手も含まれるが将来性を加味して目を付けているクラブは多いだろう。近年は青田買い的な補強が増えており、「半年先や1年先になると評価が急騰して争奪戦に発展する可能性が高いので早いタイミングで有望視される選手にオファーを出す。」というケースが増えてきた。
わずか1年のみで東京Vから鹿島に移籍したMF三竿健(鹿島)はその典型例に挙げられる。他には今シーズンはアタッカーではなくて右WBの位置で起用されているが11アシストを記録しているMF田中達(熊本)に注目しているクラブも多いだろう。ドリブラーとして知られていたが右WBが主戦場になって才能が開花した。クロスの精度の向上が著しい。「3-4-2-1」を採用しているチームは特に魅力を感じているだろう。
ともに9ゴールを挙げているFW安柄俊(熊本)とFW皆川(熊本)もプレーヤーとしての価値を高めているが20代中盤から後半になりかけているので魅力度という点では先に挙げた選手と比べると少し落ちる。移籍市場はかなりシビアなので人気を集めるのは10代後半から20代前半の選手である。その他ではMF西谷和(栃木SC)を評価しているクラブも多いと思われる。ドリブラーはいつの時代も人気を集めやすい。
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