■ 前半戦を終えた時点では16位ライバルクラブのC大阪で実績を残したブラジル人のクルピ監督を招聘したG大阪だったが苦しいシーズンになっている。折り返し地点となる17節が終了した時点で4勝10敗3分けで勝ち点「15」。入替戦圏となる16位に位置する。17位と降格圏に位置する鳥栖との差は「1」のみ。クラブ史上2度目となるJ2降格の危機を迎えているがついにクルピ監督の解任を決断。クラブOBで元日本代表の宮本監督の就任を発表した。
J1は約2か月の中断期間を経て7月18日(水)に再開初戦を迎えたが初戦は首位を独走する広島に0対4で大敗した。2戦目の清水戦(H)も1対2で敗れた。中断明けは2連敗となったが、ずっとクルピ監督をかばい続けてきたフロントも耐え切れなくなった。7月23日(火)にクルピ監督ならびにマテルコーチの解任を発表したが天皇杯の2回戦で兵庫県代表の関西学院大に1対2で敗れたのも極めて印象が悪かった。
新しいスタートを切ることになったが前途は多難である。17位の鳥栖はFWフェルナンド・トーレスやFW金崎やFW豊田などを獲得。超・大型補強に成功した。15試合勝ちなしで最下位の名古屋もDF中谷、DF丸山、MFエドゥアルド・ネット、DF金井、MF前田直を獲得。同じように超・大型補強に成功した。降格圏に位置する下位2チームが戦力を大幅にアップさせているのはG大阪にとってはいい話ではない。
今夏のG大阪はFW柿谷(C大阪)の獲得に乗り出した。「複数の関係者によると近日中にまとまる可能性が高い。」とも報じられたのでライバルクラブの顔となる選手の強奪寸前までいったが破談になった。結局、現時点で加入が決まった選手はゼロ。4人の選手を獲得した鳥栖、5人の選手を獲得した名古屋とは対象的である。昨オフと同様で「動きの遅さ」や「動きの鈍さ」を批判されても仕方がない状況である。