■ 小倉監督のときよりも結果は出ていない。風間監督が就任して2年目の名古屋グランパスは2年ぶりとなるJ1の舞台で開幕2連勝。好スタートを切ったが3節以降はずっと勝ちなしが続いている。17節の広島戦(H)もスコアレスドローに終わったので、結局、15試合勝ちなしで前半戦を終えることになった。2勝11敗4分けで勝ち点「10」のみ。最下位に沈んでいる。FWジョーを獲得して前評判はそこまで低くなかったことを考えるとまさかの低迷と言える。
クラブ史上初のJ2降格となった2016年は9試合を終えた時点では4勝4敗1分けだった。この時点では10位とまずまずだったが1stステージの11節から17試合勝ちなし。2ndステージの9節が終了した時点で小倉監督が休養になった。26試合で4勝15敗7分けという成績で小倉監督はチームを去ることになったが単純に比較するとこのときよりも今シーズンは結果が出ていない。このままだと2度目のJ2降格となる。
J2降格だけは避けないといけないがフロントは積極的な動きを見せている。早い段階でDF中谷(柏)とDF丸山(FC東京)とMFエドゥアルド・ネット(川崎F)を獲得していたが、さらにMF前田直(松本山雅)も獲得した。夏の移籍市場で獲得した新戦力が4人ともスタメンで出場した17節の広島戦(H)はスコアレスドロー。4人の新戦力はそれぞれに持ち味を発揮した。特にCBの2人が「個の力」を発揮したのは目立ちに目立った。