大宮アルディージャ→ 「本命」と言われながら調子が上がらずに出遅れていた大宮だったが16節からの8試合で6勝2分け。一気に勝ち点を積み上げて上位争いに参加してきた。23節を終えた時点では7位に位置するが首位の松本山雅との差は「3」のみ。射程圏内に捉えた。地力のあるチームであり、戦力的に充実しているクラブであることを考えると現時点では「J1昇格を果たす可能性が最も高いクラブ」と言えるだろう。
大宮というと資金力のあるチームなのでJ1時代は夏の補強で有力選手を獲得するケースが多かった。昨シーズンも夏の補強でMFカウエとFWマルセロ・トスカーノを獲得しているが、今シーズンはいい流れになってきたことが関係しているのだろう。大宮にしては珍しいほどおとなしい。夏も冬もJリーグの移籍市場をかき回すケースが多かったことを考えると「ここまではかつてないほど静かである。」と言える。
現時点で加入が決まったのはCBのDF畑尾(名古屋)のみ。名古屋では出番に恵まれなかったが高さとフィード力と統率力を持った選手なので悪くない補強と言える。退団が決まった選手は現時点では誰もいないが、FWマルセロ・トスカーノなど余剰戦力になっている選手が何人かいる。今後、彼らの退団のニュースが流れることは十分にあり得る。また、MF奥抜など期待の若手を修行に出すことも考えられる。