■ 西野監督の退任は確定日本代表は7月5日(木)に帰国した。残念ながらベスト16で敗退。新しい歴史を作ることはできなかったがそれでも前評判の低さを覆して快進撃を見せた。しかも、攻撃的でアグレッシブなサッカーを展開したこともあって「やっているサッカー」に対する評価も高かった。6度目のW杯出場になるが(結果ではなくて)内容あるいはエンターテイメント性をここまで高く評価されたことは過去になかった。偉業と言える。
同時に「日本代表が世界の舞台で戦うときにどういうスタイルで戦えばいいのか?」の恰好のモデルになったことも西野JAPANの功績といえる。その時々にトレンドがあるので流行に合わせて、毎度、少々のモデルチェンジをしなければいけないが、ベースが定まっていないと混乱する。「こういうやり方であれば十分に世界の強豪国が相手でもいい勝負が出来る。」ということが分かったのは大きな収穫と言える。
結果を残しただけでなく、内容的にも充実していたので「西野監督の続投」を求める声は大きかったが、結局、帰国会見のときに田嶋会長が「約束どおりに西野監督は退くことになる。」と表明した。「どういう結果になろうとも日本代表を指揮するのはW杯限り」ということを心に秘めた中で西野監督はW杯を戦ったことになる。苦労は多かったと思うが、日本サッカー界を危機的な状況から救った功労者と言える。