■ 死のグループと言われたF組「死のグループ」とも言われていたF組は4チーム全てが決勝T進出の可能性を残した状態で最終節を迎えた。2連勝のメキシコでさえ、GL突破が確定していないという面白い展開になったが、1勝1敗のスウェーデンがメキシコに勝利して、2点差以上で勝てば無条件で2位以内が確定したドイツが0対2で韓国に敗れた。これによってスウェーデンが首位通過を果たして、メキシコは2位で決勝Tに進むことになった。
「優勝候補の筆頭」とも言われたドイツは1勝2敗。2得点/4失点。韓国にも抜かれてF組の4位。ここでドイツが消えることになった。日本がベスト8まで勝ち上がったときはE組か、F組のチームの対戦するので、決勝T以降のことを考えるとドイツが敗退したことは悪くないと言えるが、やはり、W杯の上位の常連なのでドイツがGLで敗退するのは寂しい話である。前回大会の王者がまたしてもGLで消えることになった。
今大会のドイツはらしくなかった。2戦目のスウェーデン戦こそ、10人の状況で逆転ゴールを奪って劇的な勝利を飾ったが、とにかく走れないチームだった。初戦のメキシコ戦は相手のカウンターの脅威にさらされ続けて、この日の韓国戦もFWソン・フンミンと中心とした韓国のカウンターから多くピンチを招いた。これだけ走れないドイツ代表は珍しい。コンディション調整に失敗したのが主の原因のように感じる。