■ 例年と比べると得点が少ない。リーグ連覇を目指す川崎Fは15節を終えた時点で8勝4敗3分けで勝ち点「27」。快進撃を見せた首位の広島は勝ち点「37」。この時点での「10差」は相当に大きな差と言えるが「残りが19試合」であることを考えると広島を逆転することは不可能な話ではない。ここまでの広島の勝ち点ペースは異常である。このペースで広島が勝ち点を積み上げることは、やはり、考えにくい。十分に逆転のチャンスはあると言える。
川崎Fは15試合で22得点/12失点。得点数はJ1で3位タイ。最多得点の横浜FMと神戸は23得点なので「1差」のみ。得点力不足ということは全くないが川崎Fの本来の力を考えると15試合で22得点というのはやや物足りない数字である。1試合平均の得点数は2017年は2.09得点だったが、2018年はここまで1.47得点。激減している。首位を独走する広島を追いかけるためには破壊的な得点力を取り戻す必要がある。
前半戦は誤算や計算外の出来事が多かった。「補強の目玉」だったMF齋藤学はもともと長期離脱中。W杯の中断期間の前に復帰できるか?否か?という雰囲気だったので彼については誤算ではないがエースのFW小林悠が今シーズンは怪我がち。11試合で4ゴールと物足りない数字になっている。FC東京から電撃復帰したFW大久保は12試合で2ゴール。プレー時間はわずか524分。攻撃陣の中での序列は低かった。