■ 16位と低迷する徳島ヴォルティス今シーズンのJ2は波乱の展開になっている。開幕前に3強と言われていたのは大宮と千葉と甲府だったが19節を終えた時点で大宮は8勝7敗4分けで9位、千葉は7勝8敗4分けで12位、甲府は(2試合消化が少ないが)6勝5敗6分けで13位。甲府については上野監督になってから「V字回復」を果たしており、ルヴァン杯は浦和を下してベスト8入り。「今、最も勢いに乗っているチームの1つ」に挙げられるが順位はまだまだ低い。
初降格の新潟も7勝8敗3分けで14位。浮上のきっかけを掴めない。J2はW杯期間中も休みなく続いており、早くも折り返し地点となる21節が目前に迫ってきた。「まだ試合数はたくさん残っているので大丈夫」とは言えなくなりつつある。松本山雅も盛り返してきたが序盤で躓いた。結局、上位候補と言われたチームの中で開幕から順調に勝ち点を積み上げたのは福岡のみ。10勝4敗5分けで4位。安定した戦いを見せている。
徳島も上位候補に挙げられながら不本意なシーズンになっている。2017年のJ2でベストイレブン級の活躍を見せたFW渡とDF馬渡がともに広島に引き抜かれたがFWナタン・ジュニオール、FW呉屋、FW薗田、MFシシーニョ、DF大本、DFブエノ、GKカルバハルと実力者を次々に獲得。主力の流出も最小限にとどまったので「申し分ない補強が出来たチームの1つ」に挙げられたが6勝9敗4分けで16位と苦しんでいる。