■ サッカー解説者=松木安太郎W杯のアジア最終予選の放送を担当しているので「代表戦=テレ朝」というイメージは定着している。TBSや日本テレビやフジテレビでの代表戦に違和感を覚える人は少なくない。かつては角澤照治さんという史上最低クラスの実況アナウンサーをエースとして起用しており、サッカーファンからの批判は絶えなかったが若手の進藤潤耶さんと吉野真治さんが台頭。世代交代が進行したことで実況に対する批判は減った。
「テレ朝のサッカー中継の顔」と言えるのは言うまでもなく松木安太郎さんである。「サッカー解説者=松木安太郎」と認識している人は多い。ポジティブな解説と松木語録で人気を博している。「ふざけたロスタイム」、「なんなんすかコレ」などは名言と言える。サッカーのことを良く知らない人でも選手の名前が認識しやすくなるように「10番の香川」など背番号付きで名前を呼ぶのも松木スタイルである。
かつてのテレ朝は「セルジオ越後・松木安太郎・名波浩のトリオ」だったが最近は「松木安太郎・ゴン中山・中田浩二のトリオ」になることがほとんど。名波浩さんが2014年の秋に磐田の監督に就任したことが転機になったがそれにプラスしていつの間にかセルジオ越後さんが放送席から消えて中山雅史さんが定着した。ゴン中山もポジティブな解説で知られる。系統としては松木さんに似ているが理論派の一面もある。
明るいキャラクターで知られる中山雅史さんの人気は非常に高いが中田浩二さんの解説の評価は非常に低い。実況アナウンサーが聞いたことを肯定して繰り返す場面が多くて話が膨らまないのは解説者としては致命的である。最近はセルジオ越後さんの解説を聞くことはほとんどなくなったが2015年のドルトムント vs 川崎Fの試合で隣の中田浩二さんのことをずっと「田中さん」と呼び続けたのは衝撃的だった。