■ アウェイのスイス戦ロシアW杯の開幕まであと1週間を切った。欧州で合宿を行っている日本代表はアウェイでスイスと対戦した。スイスのFIFAランキングは6位、日本のFIFAランキングは61位。本大会ではE組に入ったスイスはブラジル・コスタリカ・セルビアと同組となる。初戦はブラジル、2戦目はセルビア、3戦目はコスタリカと対戦する予定になっている。スイスの初戦は6月17日(日)、日本の初戦は6月19日(火)となる。
日本は「4-2-3-1」。GK川島(FCメス)。DF酒井高(ハンブルガーSV)、DF吉田(サウサンプトン)、DF槙野(浦和)、DF長友(ガラタサライ)。MF長谷部(フランクフルト)、MF大島僚(川崎F)、MF原口(デュッセルドルフ)、MF本田圭(パチューカ)、MF宇佐美(デュッセルドルフ)。FW大迫(ケルン)。ガーナ戦では3バックを採用したがこの日は4バックを採用。MF山口蛍がスタメンから外れてDF酒井高が右SBで起用された。
ベンチスタートになったのはGK東口(G大阪)、GK中村航(柏)、DF酒井宏(マルセイユ)、DF昌子(鹿島)、DF植田直(鹿島)、DF遠藤航(浦和)、MF山口蛍(C大阪)、MF柴崎岳(ヘタフェ)、MF香川(ドルトムント)、MF乾(エイバル)、FW岡崎慎(レスター)、FW武藤嘉(マインツ)の12名。バックアッパーメンバーとして帯同しているMF井手口(レオネサ)とMF浅野拓(シュツットガルト)は交代要員として登録はされなかった。
■ PKならびにカウンターから失点試合はほぼ互角の展開で進んでいく。日本は前半6分にFW大迫が競ってMF原口のところにボールがこぼれてくる。キーパーのGKビュルキは大きく飛び出していたので絶好のチャンスだったがシュートはキーパーにキャッチされてしまう。悪くない流れだったが前半35分あたりでアクシデントが発生。相手と競り合ったFW大迫が腰付近を痛めてプレー続行不可となる。代わってFW武藤嘉が1トップの位置に入った。
交代直後の前半40分に左サイドのMFエンボロに対して激しくチャージしたDF酒井高が入れ替わられて突進を許すとエリア内でDF吉田のファールを取られてPKを献上。左SBのDFリカルド・ロドリゲスが左足で豪快に決めてスイスが先制に成功するがリプレーを見るとMFエンボロがDF吉田の足を踏む形になっており、MFエンボロのシミュレーションのように見える。スイスが1対0とリードしてハーフタイムに突入する。
追いつきたい日本は後半11分にMF宇佐美とDF酒井高を下げてMF乾とDF酒井宏を投入する。ケガで出遅れていた2人を同時投入して少し流れは良くなったが決定機を作るには至らない。後半37分には日本のCKからカウンターの機会を許すと最後は途中出場のFWセフェロヴィッチに決められて2点目を許した。0対2で敗れた日本は3月のウクライナ戦から3連敗。西野JAPANになってからは2連敗となった。
■ 結果の欲しい試合だったが・・・。悪い流れを変えるために結果が欲しかった日本代表だったが0対2で敗れた。西野JAPANになってからは2試合とも無得点。ゴールは遠いが冷静に考えると「FIFAランキングが6位のスイスを相手にアウェイで勝利する or 引き分ける。」というのは相当に難しい話である。アウェイでスイスに敗れて落胆する必要はない。今の日本代表はそこまでの強豪国ではない。気持ちを切り替えて次の準備に取り掛かるしかない。
この日は「4-2-3-1」を採用したが内容的には悪くなかった。狙い通りの形でボールを奪ってチャンスになりかける場面はいくつかあった。何かしらの理由でスイスが本来の力を出せなかったのか、日本がスイスの力を出させなかったのか、そもそもとしてスイスの今の力はこのくらいなのかは分からないが、失点は限りなく誤審に近いPKとカウンターから。流れの中で崩される場面はほとんどなかった。
もちろん、W杯の本番になるといろいろなことが大きく変わってくるがFIFAランキングが上位のチームと言ってもドイツやブラジルやフランスといったバリバリの優勝候補を除くと「どうすることもできないほどの力の差」があるわけではない。やり方次第では、あるいは、ちょっとした運が日本に味方をすればコロンビアやポーランドが相手でも勝ち点を獲得することは決して不可能なことではないだろう。
■ 対応ミスからPKを献上勝ち点を獲得する確率を上げるためには日本が出来ることは全てやらないといけない。十分な準備が出来て初めて勝ち点を獲得できるチャンスが生まれてくるが、言うまでもなく、攻撃においても、守備においても、致命的なミスはできる限りなくさないといけない。この試合に関して言うとPKを献上した場面のDF酒井高の対応は非常にまずかった。簡単に体を入れ替えられてしまった。ミスと言えるレベルである。
西野監督の選手選びも重要になってくる。4バックを採用するのであれば、DF吉田、DF槙野、DF長友は決まり。ボランチもMF大島僚とMF長谷部の組み合わせになりそうだ。MF本田圭も外れることはなさそうな流れになっているが、その他のポジションに関して再考の余地がある。右SBに関してはDF酒井高ではなくて(ケガ上がりで万全の状態ではないが)DF酒井宏をスタメンで起用するのがベストだろう。
「2列目をどうするのか?」は1つの注目点になる。「右:MF原口、左:MF宇佐美」がファーストオプションになっているがMF乾、MF香川、FW武藤嘉、MF柴崎岳なども控えている。また、FW大迫がガーナ戦に続いて出来が良くなかったのでFW武藤嘉やFW岡崎慎を起用する選択肢もある。ハリルJAPANの時と比べると1トップの選手にかかる負担は減っているのでFW武藤嘉やFW岡崎慎を起用するのも1つの方法である。
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