■ J2の第17節J2の第17節。6勝7敗3分けで13位のジェフ千葉はホームのフクダ電子アリーナでレノファ山口と対戦した。好調の山口は9勝3敗4分け。首位の大分と全く成績で全く同じ勝ち点「31」を稼いでいる。日本サッカー協会の技術委員長を務めた経験のある霜田正浩監督を招聘したが快進撃を見せている。両チームの勝ち点差は「10」。自動昇格を果たすためには千葉にとっては勝たなければいけない試合になる。
ホームの千葉は「4-4-2」。GKロドリゲス。DF茶島、近藤直、増嶋、高木利。MF熊谷アンドリュー、山本真、矢田、船山貴。FW指宿、ラリベイ。10番のMF町田はケガのため長期離脱中。この日もFWラリベイとFW指宿のツインタワーを採用した。13試合で7ゴールを挙げているMF船山貴はJ2の得点ランキングで4位タイにつけている。FWラリベイは14試合で4ゴール、FW指宿は11試合で1ゴールを記録している。
対するアウェイの山口は「4-1-2-3」。GK藤嶋。DF前貴之、坪井、渡辺広、鳥養。MF三幸、池上、山下敬。FW小野瀬、オナイウ阿道、高木大。アタッカーのDF鳥養がこの日も左SBで起用された。売り出しのMF池上と大卒ルーキーのMF山下敬がインサイドハーフに入った。古巣対決となるFWオナイウ阿道は16試合で10ゴール。J2の得点ランキングの首位を走っている。FW小野瀬は16試合で6ゴールを挙げている。
■ 熱戦は2対2のドローで決着ともに攻撃型のチームなので熱戦になることが期待されたが最後まで目の離せない熱い試合になった。先制したのはホームの千葉だった。前半16分にスムーズなパスワークから左サイドに展開すると攻撃参加した左SBのDF高木利のクロスからFW指宿がヘディングシュートを決めて千葉が先制に成功する。リードを許した山口だったが前半32分に古巣対決のFWオナイウ阿道のゴールで1対1の同点に追いついた。
追いつかれた千葉だったが前半38分にFW指宿がヘディングシュート。こぼれ球を自ら押し込んで2対1と勝ち越しに成功する。FW指宿は2ゴールの活躍だった。前半は2対1と千葉がリードして折り返す。後半は両キーパーにとって見せ場となるシーンが多くなる。千葉のGKロドリゲスと山口のGK藤嶋が絶対絶命のピンチを好セーブに防いだ。2対1と千葉がリードして後半のアディショナルタイムに突入する。
アディショナルタイムの表示は「6」。長いアディショナルタイムになったが後半49分にMF三幸が右サイドから中央にクロスを入れるとゴール前に入ってきた左SBのDF前貴之が頭で合わせて山口が土壇場で2対2の同点に追いついた。その後、途中出場したMF大崎淳も決定機を迎えるなど山口が逆転ゴールを奪っていても不思議はない流れだった。激闘は2対2のドローで終了。ともに勝ち点「1」を獲得した。