■ 5勝7敗3分けで勝ち点「18」昇格組の湘南ベルマーレはW杯の中断期間前までの15試合で5勝7敗3分けで勝ち点「18」を獲得している。自動降格圏となる17位の鳥栖との差は「5」。全く安心できる勝ち点差ではないがまずまずのポジションと言える。W杯の中断期間前の最後の試合となるJ1の15節は1994年に同じタイミングでJリーグ昇格を果たした同期の磐田との対戦になったが後半26分にFW野田がダイビングヘッドを決めて1対0で勝利した。
目標である「J1残留」に向けて大きな勝ち点「3」を獲得した。これで気分良く中断期間に突入することができるだろう。開幕前の湘南の評価はあまり高くなかった。派手な補強が出来たわけではなかったので多くの人が「長崎や清水と並ぶ降格候補の1つ」と考えていたが区切りの15試合を終えた時点で勝ち点「18」。十分な成績と言える。J1定着が今の湘南の最大の目標になるがここまでは予定通りと言える。
G大阪や名古屋といった実績があって、かつ、資金力のあるチームが残留争いに巻き込まれており、G大阪や名古屋が後ろから追ってくる状況は湘南にとって相当に不気味な話であるが、クラブとして前進するためには何が何でも「J1残留」を勝ち取らないといけない。エレベータークラブと揶揄されるケースが多くなっているが2015年以来の「J1残留」を勝ち取ることが出来るとクラブとして大きなステップになる。
■ DFアンドレ・バイアからポジションを奪取GK秋元、DF山根視、DF杉岡、MF秋野、MF石川俊、MF菊地俊、FWイ・ジョンヒョプなどが主力として活躍しているが気になる選手を1人だけ挙げると大卒ルーキーのDF坂圭祐になる。四日市中央工高出身となるが日本代表のFW浅野(シュツットガルト)は高校の1年先輩に当たる。湘南では20番を背負っているがこれは昨シーズン限りで湘南を退団した四日市中央工高の大先輩のDF坪井(山口)から継承した形になる。
J1のデビュー戦は8節の広島戦(H)だった。開幕からずっとDFアンドレ・バイアが3バックの中央を務めてきたが8節で初めてDF坂圭祐が起用された。中3日の試合だったので「過密日程が故のDF坂圭祐の抜擢だろう。」と考えられたが素晴らしいプレーを見せてアピールに成功した。9節の横浜FM戦(A)はDFアンドレ・バイアがスタメンだったが4対4のドロー。10節からは3試合連続でDF坂圭祐がスタメン起用された。
13節の仙台戦(H)はDFアンドレ・バイアが3バックの中央で起用されたが1対3で敗れた。続く14節の清水戦(A)と15節の磐田戦(H)はDF坂圭祐がスタメンで抜擢されており、この2人による熾烈なポジション争いが繰り広げられているが最近はどちらかというとDF坂圭祐の方が優先順位が高くなっている。「DF坂圭祐がベテランのDFアンドレ・バイアからレギュラーを奪取した。」と言える状況になりつつある。
■ 身長はわずか174センチ絶対的な守備の要に思えたDFアンドレ・バイアはベンチスタートになるケースが増えているがDF坂圭祐が実績十分のDFアンドレ・バイアを押し退けてスタメンで起用されるに値するプレーを見せているのは確かなことである。最大の特徴は「174センチという現代のCBとしては稀なほど小柄である点」になる。174センチとなると高校レベルでも「背の低いCB」になるがJ1の舞台であればなおさらである。
「現時点では172センチのDF増谷(FC琉球)に次いで「Jリーグで2番目に身長が低いレギュラーのCB」になるが180センチのCBでも「サイズに恵まれていない。」と認識される現代サッカーでは相当にレアな存在になる。ただ、身体的な能力が非常に高くて空中戦は相当に強い。「174センチのCBの割には空中戦に強い。」というレベルではない。本当に空中戦に強い。DF坂圭祐の大きな武器になっている。
2017年のユニバーシアードの金メダルメンバーの1人で即戦力ルーキーと評判だった。「多くのクラブが獲得に乗り出した。」と言われているが、正直なところ、「174センチの身長でCBとしてやっていくのは無理だろう。」と思っていた。DF坂圭祐の能力を完全に見誤っていた。長身フォワードが相手のときも確実にハイボールを跳ね返すことができる。自分よりもはるかに背が高い相手に競り勝つ様は痛快である。
また、フィードも正確で安定した組立てでも貢献することができる。非常に面白い選手であるが、湘南で育って浦和に移籍した日本代表のDF遠藤航(浦和)に例えられるケースが多くなっている。DF遠藤航も公称は178センチ。サイズには恵まれていないが空中戦に強い選手である。DF遠藤航はマルチプレーヤーとしては日本屈指。W杯行きが有力視されているがDF坂圭祐はどこまで駆け上がることができるだろうか。
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