■ 好勝負となったブラジル vs オランダ準決勝はブラジル vs オランダ、フランス vs クロアチアという顔合わせになったがブラジル vs オランダは「大会屈指の好ゲームだった。」と言われている。ブラジルのFWロナウドが先制ゴールを奪ったが後半42分にオランダのFWクライファートが豪快なヘディングシュートを決めて1対1の同点に追いついた。PK戦ではMFコクーとMFロナルド・デブールが失敗。PK戦を制したブラジルが決勝進出を果たした。
地元のフランスとクロアチアの試合は後半2分にFWシュケルのゴールでクロアチアが先制に成功するが右SBのDFテュラムが2ゴールを決めてフランスが逆転勝利を飾った。当時、DFテュラムは「世界最高のCB」と言われていたがDFブランとDFデサイーというワールドクラスのCBがいたのでフランス代表では右SBに回っていた。国際Aマッチは142試合で2ゴール。ゴールを決めたのはこの試合のみだった。
決勝戦は優勝候補の筆頭のブラジルと地元のフランスという最高の顔合わせになった。前評判はほぼ互角。好ゲームになることが期待されていたが決勝戦の当日にFWロナウドにアクシデントが発生する。「極度の緊張によって胃痙攣を起こして病院に運ばれた。」と言われている。一時は出場自体が危ぶまれたが何とかスタメン出場を果たした。ただ、全く精彩を欠いて3対0でフランスが大勝。初優勝を飾った。