■ MFマラドーナ率いるアルゼンチン代表スーパースターのMFマラドーナを要するアルゼンチンは開幕戦でカメルーンに敗れるなどスタートで躓いた。1勝1敗1分けの3位で何とか決勝トーナメント進出を果たしたが1回戦で宿敵のブラジルと対戦することになった。GLを3連勝で突破したブラジルはFWカレカ、FWミューレル、FWベベト、MFドゥンガ、MFシーラス、MFビスマルク、DFジョルジーニョ、DFモーゼルなど後のJリーガーを沢山擁していた。
ブラジルが圧倒的に攻め込む展開になったが後半36分にワンチャンスを狙っていたMFマラドーナの絶妙なスルーパスから快速フォワードのFWカニーヒアが決めてアルゼンチンが先制。1対0で勝利した。ベスト16で敗退したブラジルはボランチのMFドゥンガが「戦犯」として大きな批判を浴びた。1995年に磐田に加入したMFドゥンガは4年後のアメリカW杯でキャプテンとしてチームを世界一に導くことになる。
この時のアルゼンチンは世界一に輝いた4年前のチームと比べると平凡だった。MFマラドーナ以外ではFWカニーヒアとGKゴイコチェアが目立った程度だった。MFマラドーナも万全の状態ではなかったが、満身創痍の中、チームを決勝まで導いた。ちなみに草創期のアビスパ福岡でプレーしたMFトログリオはイタリアW杯のときのアルゼンチン代表の主力選手だった。トリッキーなプレーが魅力だった。