■ 断トツでこの人しかいない。なので、(前編)で述べたとおり、京都に関してはフロントの抱えている問題は大きいように感じられる。2016年12月のサポカンのときに監督就任が決まったばかりの布部監督のことを「断トツでこの人しかいないということで選ばせて頂きました。」と語った山中社長ならびにその周辺に関しては危うさを当時から感じていたが異論が出にくい or 出しにくい雰囲気になっているということが容易に推測できる。
にもかかわらず、監督選びに関する経緯をドヤ顔(←想像)で語ってしまうところには危険な雰囲気を感じるところである。「みんなで採点をしてそれの平均点を取りました。」という点からは多くの人の意見を取り入れながら話を進めようとしているようにも思えるが採点基準の「リーダーシップ」、「マネージメント能力」、「フットボールスキル」は一緒に仕事をした人や綿密にリサーチした人でないと分からない。
監督(監督の選定方法)、これは絶対聞かれると思っていましたので、持ってきました(資料掲示)。実を申しますと「リーダーシップ」「マネージメント能力」「フットボールスキル」を基準に、来てくれる可能性のある監督、外国人も含めまして、みんなで採点をしまして、それの平均点を取りました。実を申しますと、布部さん、監督経験がないのに採点できるの?との話も出ましたが、実際には断トツでこの人しかいない。ということで選ばせて頂きました。(2016年12月:山中社長)
「リーダーシップ」「マネージメント能力」「フットボールスキル」これが全部合わさって、サンガバリュー「闘争心を持ち、フェアプレーに徹し、最後まで全力でプレーする。」というサンガバリューを創り出してくれる監督だということで、(布部監督を)選んだということで、ご了解いただきたいと思います。(2016年12月:山中社長)
採点表は、いま手元にあるんですけど、もちろんお見せすることはできませんが、ヒューマンスキル、ビジネススキル、フットボールスキル、ということで、三分割しまして、リーダーシップのところ、マネジメント能力、トレーニング方法でしたり、そういうのを三つ分割しております。例えば、リーダーシップのところでは、実績に伴うカリスマ性がある、でしたり、人を引き付ける魅力がある、厳しさがある、思いやりを選手に感じさせることができる、対人におけるバランス感覚で したり、人格的な明るさでしたり、そういうとこを書いてあります。 (2017年9月:野口強化部部長)
マネジメント能力は、計画的、且つ理にかなったシーズンスケジュールを構築出来ているのか、でしたりとか、スタッフを招聘する人脈も持っているですとか、与えられたスタッフ、連れて来たスタッフと良好な関係を築けるとか、もっと項目はあるんですけど、トレーニングのところは、もちろんトップ(チームの)の経験がありませんので、ユース時代とかになってしまうんですけど、自らのビジョンを分かり易く伝え、チームに浸透させることができる、ですとか、選手の特徴に応じて作戦を組み立てられるですとか、選手の能力を引き出すことに長けているとか、いろいろな項目 の中で、強化部全員で、採点をし合い決めたものであります。(2017年9月:野口強化部部長)