■ 早くも全日程の1/4を消化J2は11節が終了した。早くも全日程の1/4を消化したことになるが開幕前の評価があまり高くなかった大分・岡山・山口・熊本・町田などが上位争いに参加しており、開幕前の評価が高くて自動昇格候補と言われた大宮・甲府・千葉・新潟・徳島あたりが中位以下に沈んでいる。これほど前評判と比べて大きく異なる展開になるのは長いJ2の歴史を振り返ってみても初めてと言える。予想者泣かせのシーズンになっている。
昇格に関するレギュレーションが変更になって「プレーオフを勝ち上がったチームは最後にJ1の16位のチームと一発勝負のファイナル」を戦うことになった。「1回戦と2回戦を勝ち上がって勢いに乗っているJ2クラブの方が有利」という見方も出来るが、やはり、「アウェイでJ1を相手に90分で勝利しなければいけない。」というのは大変である。プレーオフを勝ち上がってJ1に昇格するのは至難の業である。
なので、これまで以上に「自動昇格できるか?否か?」が重要になって来る。本気でJ1昇格を目指しているチームは何が何でも2位以内に入らなければいけないレギュレーションになった。首位の大分と2位の岡山がともに7勝1敗3分けで勝ち点「24」を稼いでいる。3位の山口は勝ち点「20」なので上位2チームが抜け出そうとしているので昇格を目指しているチームは離されることなく食らいついていかないといけない。
■ 危ういのは3チーム自動昇格争いは例年以上に激しくなると思われるが残留争いも大変なことになっている。降格候補と言われた山口・熊本・町田が好調。上位争いに参加している。水戸は調子を落としているがそれでも11位。Aクラスに入っている。昇格組の栃木SCも13位とまずまずの成績を残しており、金沢も9位。上位を目指せる位置に付けている。前評判通りに低迷しているのは20位の讃岐と22位の愛媛FCくらいである。
現状で厳しいのは19位のFC岐阜、20位の讃岐、22位の愛媛FCの3チームになる。FC岐阜と讃岐は2勝5敗4分けで勝ち点「10」、愛媛FCは2勝6敗3分けで勝ち点「9」となるが、残留争いのライバルになると思われていたチームが軒並み好調なので焦りの気持ちは強いだろうと考えられる。ここまでわずか2勝のみ。3チームともアウェイで2勝を挙げているがホームでは未勝利。ホーム初勝利がなかなか遠い。
FC岐阜は引き続いてパスサッカーに取り組んでいるがCFを固定できずにいる。FWライアン・デフリース、FW風間宏矢、FW難波、FW山岸祐は一長一短。右のFW田中パウロ淳一、左のFW古橋にはチャンスメイクだけでなく自らゴールを奪うプレーが期待される。讃岐は開幕前は断トツの降格候補だったので20位というのはネガティブな順位ではない。ここ5試合は1勝4分け。しぶとく勝ち点を積み上げている。
愛媛FCはこの3チームの中でも一番危うい雰囲気を醸し出している。開幕から4連敗と出遅れたが11試合で7得点のみ。リーグ最少となる。得失点差「-8」もリーグワースト。五輪代表のMF神谷は孤軍奮闘しているが彼に続く選手がなかなか出てこない。昨シーズンは7月あたりから突如として勝てなくなったが昨シーズンの悪い流れを引きずったままのように見える。間瀬監督の立場は決して安泰ではない。
■ 前評判が高かったチームは・・・。当面の間はもともとの評価も低かったFC岐阜・讃岐・愛媛FCの3チームが残留争いの中心になると思われるが9位の金沢から22位の愛媛FCの差はわずか「6」。降格ゾーンを意識した戦いにならざる得ないチームは少なくない。2015年にはJ1経験が豊富な大分がJ2で21位になって入替戦に出場。町田に敗れてJ3降格となったが大分の例があるので「J3に落ちることは絶対にない。」と言えるチームは1つも無い。
開幕前に上位候補と言われた13位の大宮、14位の新潟、16位の甲府、17位の徳島、18位の千葉も現時点では全く油断はできない。場合によっては自動昇格争いではなくて残留争いを気にしながらシーズンを進めざる得ない展開になることもあり得る。11節を終えた時点で甲府の吉田監督が契約解除になって元山口の上野監督を招聘したが甲府以外にも監督交代を検討せざる得ないチームはいくつかある。
21位の京都も厳しいシーズンになっている。ここまで2勝6敗3分けで勝ち点「9」。11節の水戸戦(A)は終盤に2ゴールを奪って逆転勝利を飾って一息つくことが出来たが危機的な状況にあることは変わらない。五輪代表のFW岩崎を筆頭にタレントは沢山いるが力を出せていない選手が多い。禁じ手とも言える「FW闘莉王のフォワードでのスタメン起用」を10節の熊本戦(H)で初めて採用するなど切羽詰まった状況である。
大宮・新潟・甲府・徳島・千葉・京都の6チームは前評判を大きく下回るシーズンになっているがクラブ規模はJ2の中では上位。J1経験も豊富なのでこのまま中位や下位に沈むとは思えなかったが浮上のきっかけを掴めないままでズルズルと来ている。どこかのタイミングで連勝して一気に浮上していくチームはいくつか出てくると思うがこのまま降格ゾーン付近で終盤戦を迎えるチームも出てきそうな流れである。
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