■ 充実した戦いを続けるアビスパ福岡(
前編)で記述したとおり、今シーズンのJ2は開幕前に上位候補と言われていたチームの殆どが下位に低迷しており、開幕前に下位候補と言われていたチームの多くが上位争いに参加している。波乱の展開になっているが最終的にJ1昇格を果たすチームはどこになるだろうか?この点について考えてみたいと思うが10節を終えた時点では5勝2敗3分けで勝ち点「18」。5位の福岡が最もJ1昇格に近いチームのように思える。
10試合で16得点/11失点。攻守のバランスが取れている。オフにFWウェリントン、MF三門、DF亀川、DF冨安が退団。軸となるポジションの選手がごっそり抜けたので不安視する声は多かったが新加入のFW森本、FWドゥドゥ、MFユ・インス、DF輪湖、DF篠原などがすんなりとチームに馴染んで、復帰組のF鈴木惇はボランチで大きな存在感を発揮している。首位の大分との差は「3」。絶好の位置に付けている。
唯一、得点源になることが期待されていた193センチのFWトゥーリオ・デ・メロのコンディションが上がらずに6試合で66分のプレー時間にとどまっている点は誤算と言えるがFW森本が10試合で5ゴール、FWドゥドゥが9試合で3ゴール。結果を残しているので大きな問題にはなっていない。ここ4試合で9得点。ケガのため2節からの5試合を欠場したMFユ・インスも大きな戦力になっており、攻撃陣はJ2屈指と言える。
■ 開幕から10試合負けなしの東京ヴェルディここ最近の戦いぶりを見ると「J2の22クラブの中では福岡が最も安定して勝ち点を積み上げることができそうなチーム」と言える。大宮・甲府・千葉・徳島・新潟といった同じように開幕前に自動昇格候補と言われたチームが軒並み低調。大きく出遅れているのは福岡にとっては願ってもない展開である。2015年にはプレーオフを勝ち抜いてJ1昇格を果たしたが今度は自動昇格を狙いたい。大きなチャンスと言える。
「福岡に次いで安定して勝ち点を積み上げそうなチーム」というと東京Vになるう。開幕から10試合負けなし。J2の22クラブの中で唯一の無敗チームとなる。10試合で12得点なので攻撃陣は全開とは言えないがわずか3失点。6節から5試合連続クリーンシート達成と堅守は脅威的である。最後にJ1でプレーしたのは2008年なので10年が経過しているが「J1復帰に向けて最大のチャンスがやって来た。」と言える。
6勝1敗3分けで首位に立つ大分も好調でここ7試合は5勝2分け。一気に勝ち点を積み上げた。10試合で18得点/8失点。総得点はJ2で2位となる。大分も最後にJ1でプレーしたのは2013年なので5年前。2016年にはJ3を経験するなど苦労したが最高のスタートを切った。パスサッカーがベースになるが右WBのMF松本怜、左WBのMF星雄次がアクセントを加えている。J2の中では屈指の攻撃型のチームになる。
■ ファジアーノ岡山はどこまで粘れるか?同じ6勝1敗3分けの岡山は2位と好位置に付けているが10試合で10得点/3失点。得点力が高くないのでこのまま行けるのか?否か?は何とも言えない。各種スタッツを見ると攻め込まれる回数が非常に多いチームなのでバランスが崩れて突如として勝てなくなる可能性は福岡や東京Vや大分などと比較すると高い。10節のFC岐阜戦(H)で岡山でのデビューを飾った元C大阪のFWリカルド・サントスに期待したい。
6勝2敗2分けで3位の山口も「このまま上位争いに踏み止まることが出来るのか?否か?」は微妙なところである。素晴らしいサッカーを見せているが好不調の波が激しくなりやすスタイルなので下り坂に入ったときにどこまで踏ん張れるのか?は今の時点では分からない。強力な3トップが高い決定力を発揮してJ2最多の19得点を奪っているが今はやることなすこと全てがうまくいっている状況である。
5勝3敗2分けで6位の熊本の頑張りもサプライズと言える。10試合で15得点/14失点。得点力不足に泣くことが多かった近年の熊本では考えられないほどのペースでゴールを生み出している。失点は少なくないのでこの点は気になるがバランスのいいサッカーを披露することが出来ている。FW安柄俊とFW皆川のツインタワーに頼るだけの攻撃になっていない点は好印象。簡単には落ちないチームのように感じられる。
■ 低迷する5チームで浮上するのはどこか?下位に沈んでいる大宮・甲府・千葉・徳島・新潟の5チームがこのまま自動昇格争いに参加することなくシーズンを終えるのか?否か?は興味の対象になるが、当然、自力のあるチームであり、資金力のあるチームなので、5チーム全てがこのまま下位に沈んだままでシーズンを終えることは考えにくい。1チーム or 2チームはどこかのタイミングで大型連勝して一気に上位争いに顔を出して来ると考えられる。
大型連勝する可能性が最も高いのは大宮だろう。3勝5敗2分けで15位と低迷しているがタレント力ではJ2屈指である。徳島も同じく3勝5敗2分けで16位と低迷しているが30mライン進入回数がJ2最多の58.56回。2位の東京Vが42.56回なのでJ2でダントツの1位となる。極度の決定力不足に陥っているがFW山崎凌、FW呉屋、FW薗田と得点感覚を持った選手がいないわけではない。大型連勝する可能性はある。
当然、大型連勝をするためには爆発的な得点力が必要になって来るが千葉も大型連勝する可能性を持ったチームである。実際に昨シーズンの終盤は7連勝して一気にプレーオフ圏内まで浮上してきた。5戦全敗のアウェイ戦をどう乗り切るのか?がキーになるのは言うまでもないところである。逆に10試合で9得点/10失点の新潟、同じく10試合で8得点/9失点の甲府が大型連勝しそうな雰囲気は現時点では感じられない。
・【J2】 2018年にJ1昇格を果たす2チーム or 3チームはどこか?を考える。 (前編) ・・・ (前編)はこちら
・【J2】 2018年にJ1昇格を果たす2チーム or 3チームはどこか?を考える。 (後編)
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