■ 前評判以下の戦いになっているのは・・・。J1は7節が終了した時点で6勝1分け。勝ち点「19」の広島が首位を走っている。広島に対する開幕前の評価は決して高くなかったことを考えるとサプライズと言える。7試合で9得点/2失点。とにかく失点の少なさが目立つ。他には4勝1敗2分けで2位の仙台、4勝2敗1分けで3位のFC東京あたりも前評判以上の成績を残しているチームと言える。FC東京は開幕から3試合勝ちなしだったが4節から4連勝。一気に浮上してきた。
開幕から6試合勝ちなしと苦しんだものの昇格組の長崎もいい戦いを見せている。7節の清水戦(A)でようやくのJ1初勝利を手にしたが開幕から6試合未勝利だった時期も内容は良かった。他には2勝3敗2分けで14位ながらポステコグルー監督の元でアグレッシブなサッカーを見せる横浜FMも「前評判以上の戦いが出来ているチーム」に挙げられる。リスク覚悟の攻撃的なサッカーはJ1の中では相当に異質である。
前評判以上の戦いが出来ているチームがいくつかある一方で「前評判以下の戦い」になっているチームもたくさんあるのが今シーズンのJ1の大きな特徴と言える。W杯イヤーは過密日程になるので序盤で勢いに乗れたチームはそのままの流れで順調に勝ち点を積み上げることが出来るが逆に出だしで躓くと実力があるチームでも立て直すのが難しくなる。「4年に一度のW杯イヤーは荒れやすい。」というのは常識である。