■ 昇格第1号はMF林田1999年3月11日生まれで高卒2年目のMF林田はヴェルスパ大分に期限付き移籍している。ヴェルスパ大分は大分県の由布市と大分市をホームタウンとするクラブでJFLに所属する。2013年まではHOYO大分というクラブ名で活動していた。上野監督時代の山口の攻撃の中心として活躍したアタッカーのMF福満(C大阪)を輩出したクラブとして知られており、大分トリニータとの試合は「大分ダービー」と呼ばれている。
19才のMF林田は長崎にとっては「クラブ史上初のトップ昇格を果たした下部組織出身の選手」になる。高校サッカー界の超名門の国見高を擁している県なので長崎県出身のJリーガーはたくさんいるが国見高ならびにFW安藤瑞を輩出した長崎総合科学大附属高などに人材が流れる状況は続いており、売り出し中のFW田川(鳥栖)もホームスタジアムのある諫早市出身でありながら鳥栖の下部組織を進路先に選択した。
2017年に初のJ1昇格を果たしてV・ファーレン長崎というクラブの知名度や認知度は飛躍的に高まったはず。「V・ファーレン長崎の下部組織でプレーしたい。」と思う小学生や中学生はこれから増えていくと思うが現時点ではまだまだである。自前のユースから有望株が次々に出てくる状況にはなっていないので、当分の間は大学4年生を中心とした新卒の選手を積極的に獲得してチーム力を高めていく必要がある。