■ 育成力は過小評価されがち。育成を語るときに湘南ユースがクローズアップされるケースはあまり多くないが過去にはMF菊池大(浦和)、DF遠藤航(浦和)、MF古林(仙台)などを輩出しており、湘南の下部組織は侮りがたい存在である。2016年のリオ五輪の本大会を経験したDF遠藤航が「湘南ユースの最高傑作」と言えるが近年は安定して質の高いプレーヤーを生み出している。育成力に関して湘南ユースは過小評価されがちである。
現チームのユース出身の有望株というと1999年生まれのMF齊藤未とMF石原広になる。どちらも早生まれなのでU-19日本代表に招集される資格を持っており、年代別代表には定期的に招集されている。今秋に行われるU-19アジア選手権での活躍も期待されるがMF齊藤未は運動量が豊富で攻守両面でアグレッシブにプレーすることが出来る。切り替えの早さが特徴となる湘南のスタイルに合った選手である。
一方のMF石原広も運動量が豊富で走力が大きな武器となる。さらにはCBやボランチやSBなど様々なポジションでプレーできるユーティリティー性も大きな武器となる。MF齊藤未は165センチで、MF石原広は169センチなので、どちらもサイズには恵まれていないが曹貴裁監督の評価は高くて2017年はJ2で結構な出場機会を確保した。次代の湘南の中心になることが期待されるクラブ生え抜きの選手である。