■ 仙台ユースの最高傑作手倉森監督時代のベガルタ仙台は中堅からベテランの選手がチームの中心を担うことが多かった。仙台ユースから有望株がトップチームに昇格することはかなり珍しくて「ユース出身者でトップチームで活躍しているのはMF奥埜くらい。」という時期はかなり長かったがここに来て流れが変わってきた。20才前後の若手に有望株が多いので「若手の充実度に関してはクラブ史上最高」と言い切ることができる。
すっかりJ1に定着して面白いメンバーになりつつあるが、「仙台ユースの最高傑作」と言われているMF佐々木匠(讃岐)が最大の注目株といえる。仙台ではなかなか出場機会を得られなくて昨年の後半戦はJ2の徳島でプレーした。さらに今シーズンはJ2の讃岐でプレーしているが讃岐では攻撃の中心として重要な戦力になっている。讃岐はなかなか結果が出なくて苦しんでいるがMF佐々木匠はいいプレーを見せている。
MF堂安(FCフローニンゲン)やMF藤本寛(東京V)やMF菅大輝(札幌)やDF冨安(シントトロイデン)がいた「98ジャパン」は2014年のU-16アジア選手権の準々決勝で韓国に敗れてU-17W杯の本大会の出場権を逃したがこのチームの顔がMF佐々木匠だった。早生まれということもあって年代別代表の中心として大きな期待を受けたがその後はやや伸び悩んだ。ようやくJリーグの舞台で活躍できるようになってきた。