■ 選手育成に関するノウハウを持ったチーム約538万人という北海道の人口はコンサドーレ札幌というクラブが大きく発展していくときに大きな助けとなるだろう。帯広市を中心とする十勝地域を本拠地とする北海道十勝スカイアースが誕生したがそれでも北海道十勝スカイアースがJリーグのクラブとなってコンサドーレ札幌の強力ライバルになるためには乗り越えないといけないハードルはたくさんある。まだまだJリーグ入りを目指して動き始めた段階である。
地理的な問題もあって北海道から他の都府県に出向くことはなかなか難しいのでコンサドーレ札幌は約538万人という北海道民をほぼ独占できる恵まれた環境にあるが育成の面でもこの点が大きなアドバンテージとなる。実際には北海道は都市と都市の距離が大きく離れているので供給源は札幌近郊に限定されてしまうがそれでも有望株を他クラブに取られる危険性は他のクラブと比べるとはるかに小さい。
選手育成に関するノウハウを持ったチームであり、ユースから続々と有望株が出てくるチームであるが、四方田前監督がユースチームを率いていたときは全国大会でも好成績を残しており、MF深井一、DF堀米悠、MF神田、FW中原彰などの世代は黄金世代と言われている。「スケールの大きな選手が定期的に出てくる点」と「早い時期からJリーグで活躍する選手が出てくる点」が札幌の下部組織の大きな特徴と言える。