■ 最も育成力の高いクラブの1つ柏の下部組織は「Jリーグの中で最も育成力の高いクラブの1つ」に挙げられる。トップチームのGK中村航、DF中谷、DF中山雄、MF大谷、MF中川、MF手塚などはユース卒の選手で、他クラブに移籍したMF武富、期限付き移籍中のMF秋野やMF小林祐もユース出身者になる。ここに来てユース組の放出や流出が増えてきたがそれでもレギュラーの半数ほどはユース出身者になるので割合的には相当に高い。
今の柏はJ1で優勝を狙える戦力を有しているがユース組・移籍組・外国人のバランスが極めて良好である。「将来的にはユース出身者だけでチームを構成したい。」という夢を語るクラブもあるが現実的には難しくて、かつ、効果的なやり方ではない。外部からの刺激は絶対に必要。また、外国人選手の活躍もJ1の上位を目指すためには不可欠な要素である。今の柏くらいのバランスがJクラブにとって理想的と言える。
ユースから有望な選手が続々と出てくるチームであるがそれに加えて早い段階でユース組が主力に定着するのが柏のもう1つの特徴と言える。GK中村航、DF中谷、DF中山雄は20才そこそこの年齢でポジションを確保。ボランチのMF手塚も21才だった2017年に定位置を確保した。ユース出身者が一大勢力になっているのでトップチームに昇格した後も力を発揮しやすい。ユースとトップチームの関係性も相当に優れている。