■ 前監督時代に若返りに成功豪州代表で監督を務めたポステコグルー監督を招へいした横浜FMはチームの大改革に乗り出した。マンチェスターCを連想させるスタイルを取り入れて序盤戦のJ1の話題の中心になっている。横浜FMというとこれまでは中堅からベテランが中心のチーム編成で安定感をウリにしていたがここ数年で一気にメンバーが若返った。DF中澤は依然として中心に君臨しているがうまい具合に世代交代を推し進めた。
この点はモンバエルツ監督の功績と言えるがフロントも積極的に新卒の選手を獲得。今の横浜FMは有望な若手が多いチームに生まれ変わった。東京世代の有望株は少なくないがユース出身で高卒1年目となるMF堀研太は年代別代表で攻撃の中心として活躍してきた選手なので特に期待の大きい選手である。162センチなのでサイズには恵まれていないが左利きで攻撃的なセンスに溢れたアタッカーである。
左足のキックは正確でドリブルで縦に突破することもできる。モンバエルツ監督時代と比べるとサイドハーフの重要度はかなり低くなっているがそれでも攻撃においてはサイドハーフの選手が目立たないと安定してチャンスを作るのは難しい。MF遠藤渓とMFユン・イルロクがここまでスタメンで起用されているが、今後、早い段階でMF堀研太にチャンスが回ってきても不思議はない。要注目の高卒ルーキーと言える。