■ 開幕から3連敗スタートC大阪時代に多くの名選手を育てたクルピ監督を招聘したG大阪は10位からの巻き返しを図ったが開幕3連敗。最悪のスタートになった。開幕節はホームで名古屋と対戦したが2対3で逆転負け。開始早々にMF遠藤が先制ゴールを奪ってG大阪が主導権を握るかに思えたがFWガブリエル・シャビエルとFWジョーを中心とした名古屋の破壊力のある攻撃を止められなかった。FWジョーは1ゴール1アシストの大活躍だった。
2節の鹿島戦(A)は0対1の敗戦。GK東口が何度も好セーブを見せて終盤まで0対0のスコアを維持したがFW金崎に決勝ゴールを決められて0対1で敗れた。3節の川崎F戦(A)も0対2の敗戦で3連敗。最下位からのスタートになった。4節の柏戦(H)は前半の早い段階でMF江坂に2ゴールを許す難しい展開になったがFWファン・ウィジョが奮起して2ゴール。何とか2対2の同点に持ち込んでようやく勝ち点「1」をプラスした。
ここまでの4試合は0勝3敗1分け。4得点/8失点となる。開幕前からG大阪に対する評価はそこまで高くなかったがそれでもこれほど出だしで躓くとは予想できなかった。2018年シーズンはまだ始まったばかりであるがG大阪に関しては昨シーズンの秋からずっとJ1のリーグ戦では勝てていない。サポーターのフラストレーションはMAX付近まで高まっており、J1のリーグ戦に限定すると14試合勝ちなしと苦しんでいる。
■ 中盤から前目のポジションは日替わりGK東口、DF三浦弦、DF初瀬、MF倉田、MF今野、DF藤春、DF米倉あたりはハリルJAPANに召集された経験のある選手で、MF遠藤やFWファン・ウィジョやDFオ・ジェソクは代表クラスの実力を持っている。その上、MFアデミウソンとDFファビオがいて、FW長沢駿やMF矢島慎もいる。MF遠藤とMF今野を除くと年齢的には若手から中堅世代の選手なので戦力は充実しているように思えるが結果につながらない。
プレシーズンの段階からなかなか結果が出なかったことが大きく影響していると思うが毎試合のように中盤から前目のポジションはメンバーが大きく変わる。C大阪時代のクルピ監督は(開幕から結果が出なかったとしても or 内容が伴わなかったとしても)スタメン11人に関しては固定するタイプの指導者だったので意外な流れになっているがこれだけメンバーが入れ替わるとチームとして熟成されてこない。
「結果」や「内容」よりも「方向性や形が見えてこないこと」が今のG大阪の大きな問題点と言えるが「有望な若手がいたら積極的に起用したくなる。」というクルピ監督の嗜好も状況をより難しくしているように思える。有望な若手が多いチームなので「育成力に定評のある指導者であること」がクルピ監督を招聘した一番の理由だと思うがチームが落ち着かない中で起用されて結果を求められる若手は大変である。
名古屋との開幕節では高卒ルーキーのMF福田湧をボランチの位置でスタメン起用。クルピ監督らしい思い切った抜擢を見せたが17才でプロ入りを決断したFW中村敬も開幕から結構なチャンスを与えられている。どちらも要所で光るプレーを見せて数少ないG大阪の希望になっているがG大阪ほどのビッグクラブで17才や18才の選手が春先から出番が回って来ることは諸手を上げて歓迎できる話ではない。
■ 軸を定めるべきタイミング代表戦があるので今週末のリーグ戦はお休み。5節のFC東京戦(A)が行われるのは3月31日(土)なので約2週間のインターバルがある中、どこまでチームを立て直すことができるのか?が注目点になるが、チームの軸となるものを定めたい。後ろに関してはGK東口、DFオ・ジェソク(or DF米倉)、DF三浦弦、DFファビオ、DF藤春(or DF初瀬)である程度は定まっているが中盤から前に関しては不確定要素が多すぎる。
4試合で1ゴールのFW長沢駿をフォワードの軸に据えるのではなくて4節の柏戦(H)で2ゴールを挙げたFWファン・ウィジョをフォワードの軸に据えるのは1つの方法である。今のG大阪のサッカーはFW長沢駿の高さや運動量の多さが生きるサッカーではないのでFW長沢駿と比べると「それ以外の部分での貢献度」は低くなるがFWファン・ウィジョをゴールに近いエリアでプレーさせるのは改善策の1つになり得る。
ようやくMF今野が戻ってきたので「ボランチの1枚はMF今野でほぼ決まり」という状況になると思うがMF遠藤をどこで起用するのか?もポイントになる。今シーズンのMF遠藤は昨シーズンと比べるとコンディションが良さそう。チャンスシーンに絡む場面は多いので外し難い存在になっているがトップ下なのか?ボランチなのか?どちらもアリだと思うが、出来る限り、MF遠藤の位置もどちらかに固定したい。
サイドハーフは右がFWファン・ウィジョで、左がMF倉田というのが当初の構想だったが、どちらもサイドハーフでプレーした時は孤立をして良さを出せないことが多い。単独で仕掛けることが出来るMF井出やMF泉澤の方が現状では相手に恐さを与えることが出来ている。いずれにしてもサイドハーフに関してもポジション争いの軸となる選手を決めたい。基本となる11人を決めることが現状打破の最初の一歩だと思う。
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