■ 開幕から3連敗スタートJ1は開幕前の評価が高かったチームの調子が上がっていない。逆に前評判がそこまで高くなったが広島や清水や湘南が好スタートを切るなど波乱の展開になっているが最大のトピックスはガンバ大阪の低迷だろう。開幕から3連敗。4節の柏戦(H)も0対2と2点を追う展開になったが得点源になることが期待されているFWファン・ウィジョが連続ゴールを挙げて2対2のドロー。何とか勝ち点「1」を加えることができた。
ひとまず連敗は止まったが初勝利はお預けとなった。5節はFC東京戦(A)、6節は神戸戦(H)、7節は磐田戦(H)なので難敵との戦いが続くタイトなスケジュールはまだまだ続いていくが4節の柏戦(H)の後はゴール裏のサポーターから大きなブーイングが起こった。「簡単なシーズンにならないこと」は大半のサポーターは覚悟していたと思うがここまで苦しむことは予想していなかったはず。大変なスタートになっている。
考えてみると昨シーズンも24節の鳥栖戦(A)で勝利したのを最後にJ1では10試合勝ちなしだった。なのでJ1では14試合勝ちなしとなったがホームで最後に勝利したのは(J1のリーグ戦に限定すると)19節のC大阪戦(H)になる。大阪ダービーは3対1で逆転勝利を飾ったがあれからホームでは未勝利が続いている。サポーターのフラストレーションが溜まりに溜まっていることを否定するのは難しいと言える。
■ メンバーが固定できずに日替わり開幕前から「今シーズンのG大阪はかなりヤバいのでは?」と言われていたが今のところはその通りになっている。改めて考えてみるとGK東口、DF三浦弦、DF藤春、DF初瀬、MF今野、MF倉田、DF米倉などはハリルJAPANに招集された経験のある選手で、MF遠藤やDFオ・ジェソクも代表クラスの実力を持っている。タレントがいないわけでは決してないが「戦力が充実している。」という印象はあまりない。
不思議な感じのするメンバー構成になっているが中盤から前目のポジションは全くメンバーが固定できない。MF今野が怪我をしていたこと、ならびに、チームとして結果が出ていないことの2点から試合ごとに大きくメンバーが変わる状況である。18才のMF福田湧、17才のMF中村敬はどちらも将来性のある選手であるが、この時期から17才や18才の選手を起用しなければいけない状況は好ましいものではない。
フォワードはFW長沢駿が軸になっているが信頼されているとは言い難い。柏戦(H)でFWファン・ウィジョが2ゴールを挙げたことは大きなニュースと言えるが中盤から前目のポジションに関しては不確定要素が多すぎる。「この選手はよほどのことがない限りは外れない。」、「この選手はこの位置で確定。」と言える選手が1人もいない。ケガ明けのMF今野に以前のようなスーパーな活躍を期待するのも難しい。
■ チームが出来上がるまでに時間がかかるタイプであるが・・・。クラブ史上2度目の降格も頭に入れざる得ない大変な状況になっているが新監督のクルピ監督に対する風当たりはますます強くなってきた。もともとセレッソ色の非常に強い監督なので「開幕から結果が出なかったら普通の監督以上に批判を浴びるのは確実」と言える状況だったが開幕4試合で0勝3敗1分け。降格ゾーンを意識して戦わざる得ない状況では批判的な声が多くなるのは致し方ないところである。
クルピ監督というとC大阪時代から「チームが出来上がるまでに時間がかかるタイプの監督」として有名だった。実際にC大阪時代の戦績を調べてみるとその傾向は出ているが当時との違いは「メンバーがコロコロ変わる点」である。「チームとしてうまく行かなくてもメンバーを固定して戦って10試合くらいをこなすといきなり熟成されてきて結果も出始める。」というのがパターンだったがそれとは様相が異なる。
2018/02/16 【最初の10試合は低調】 クルピ監督に対するセレッソ大阪のサポーターの見解は事実か?嘘か?ケガ人が出ているので「そうせざる得なかった。」というところはあると思うがそれでもメンバーが変わり過ぎである。「一度、このメンバーで行く。」と決めたらよほどのことがない限りは大きく動かさないのがクルピ監督の指導者としての良いところでもあり、悪いところでもあったがG大阪ではそういう風ではない。これだけメンバーが変わると「10試合くらいすれば熟成されてくるだろう。」とは言いにくい。
「セホ・ロペ体制」で爆死した2012年と似た雰囲気になっているが指導者としての実績が(当時は)乏しかった呂比須監督とは実績や信頼の面で大きく異なる。高額年俸であり、三顧の礼で迎えた監督なので早々に見限ることはもともと考えにくいが、その上、解任や退任となった場合はフロントの方に批判の声が集中するのは確実である。そのリスクを今のG大阪のフロントが取ることはほぼあり得ない。
クルピ監督を信じて戦い続けるしかないが、もともと「育成に定評のある指導者」であり、「チームを勝たせるのが得意な指導者」ではない。戦い方に関する引き出しもそれほど多くない指導者である。残留争いは(途中就任だった)2012年に経験しているが豊富とは言えない。「今は結果が出ていないがこのサッカーを続けていけばきっと良くなる。」と言える内容でもないので極めて難しい状況に陥っている。
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